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50歳以上の選手が熱く燃えたサッカー大会の話題です。
年齢に抗い、生涯現役を貫こうとする選手たちの絆です。
シニア世代、いわゆる40歳以上のサッカー選手が増加しています。
その要因になっているのが40代から10歳刻みに、70代までの選手を対象に全国大会が行われているからです。
【声】京都フットボール連盟 上羽悦夫さん
「昔は現役が終わったら"サッカーも終わり"だったが、シニア時代、生涯スポーツとして捉え、大会を開催している」
高齢化社会が進み、シニア世代のサッカーをプレーする環境も充実してきています。
3月23日、京都市南区の下鳥羽公園球技場で、50歳以上の京都府予選の準決勝と決勝が行われました。
黄色のユニフォーム「ダディーズ50」は、京都市左京区の岡崎中学校のサッカー部OBが主体となって、2012年に発足したチームです。
【声】ダディーズ50 総監督 岩本尚之さん(58)
「(最初は)公園で4~5人でやっていたのですがだんだん・・・」
岡崎中学校サッカー部は、岩本さんらの世代が全国制覇を成し遂げるなど、強豪校として知られていましたが、少子化などの影響で廃部となりました。
一方、シニアチームのメンバーは増え続け、現在部員はおよそ60人です。
【声】ダディーズ50 総監督 岩本尚之さん(58)
「朝7時から毎週日曜日、岡崎中学グラウンドを借りて練習している。
強ければいいというチームではない。
"強くてかっこよくて楽しい"をスローガンにしている」
「ダディーズ50」の絆の深さを物語る出来事が起こりました。
去年9月、DFの藤井選手が練習中、意識を失いました。
その際、チームメイトがいち早くAED(自動体外式除細動器)を使用して、心肺蘇生を試み一命を取りとめたのです。
【声】ダディーズ50 DF 藤井基伸選手(53)
「3分以上は息が止まっていました。
奇跡ですね。
チームメートのおかげで後遺症もない」
去年11月、京都市消防局から、チームとAEDを設置していたスーパーに感謝状が手渡されました。
このとき、AEDを取りに走った兼森選手がKBS京都のニュース取材に応じました。
【声】AEDを取りに走ったダディーズ50 兼森清選手
「(伏見区)大手筋店のフレスコにAEDのステッカーが貼ってあるのを確認していたので、ここ(岡崎店)ならあるだろうと一番に駆けつけた」
ダディーズ50は、残念ながら準決勝敗退となってしましたが、藤井選手のサッカーへの情熱は冷めていません。
【声】ダディーズ50 DF 藤井基伸選手(53)
「負けましたが、ナイスゲームだと思う!
(チームメイトへ)死ぬまでみんなでサッカーやりましょう!」
決勝は、ダディーズ50を破ったFC47ユナイテッドが、紫光ネオを3対0で下し、大会4連覇を達成しました。
FC47は、5月の関西大会を勝ち抜き、6月に沖縄で行われる全国大会を目指します!
【声】FC47ユナイテッドのメンバー
「沖縄(全国大会)目指して、がんばるぞ!」