祇園祭 山鉾巡行に20万人
日本三大祭りのひとつ祇園祭のクライマックス、『山鉾巡行』がきょう行われおよそ20万人が見守る中豪華絢爛な山や鉾が都大路を進みました。
午前9時、先頭を行く長刀鉾が四条烏丸を出発し、鉾の上では、稚児を務める白井滉平くん(11歳)が優美に太平の舞を披露しました。そして、山一番の霰天神山(あられてんじんやま)などがくじの順番を確認するくじ改めを代々伝わる所作で行ないました。このあと、四条通に張られたしめ縄を切る山鉾巡行最大の行事注連縄切りでは稚児が真剣で一太刀しますと、沿道を埋めた多くの観客から拍手が送られました。また、蟷螂山(とうろうやま)に乗り込んだからくり師が人気のカマキリを本物そっくりに動かしたり綾傘鉾(あやがさぼこ)では祇園祭の原形に近い「棒振り囃子」を披露する山鉾巡行おなじみの光景に観客が見入りました。
そして、鉾が、京都を代表する交差点四条河原町に差し掛かりますと重さ10トンを超える鉾を方向転換する辻回しが行なわれ、敷きつめた割竹に鉾車を載せ一気に綱を引くとどよめきと歓声が湧きあがりました。3連休の中日で例年以上の日程に恵まれたことしの山鉾巡行。京都府警によりますと、午後1時現在で、およそ20万人の観光客が、祭り情緒を楽しみました。巡行のコースに当たる四条通や河原町通などでは、沿道に人が溢れ返り、全国から訪れた大勢の観光客が、豪華絢爛で勇壮な山鉾の姿を見守りました。
一方、同じ鉾でも、夏の暑さを忘れさせてくれる、氷の鉾が登場しました。辻回しが行われる河原町御池角にある、京都ホテルオークラが 毎年製作しているもので、ことしは唐破風屋根が特徴の「菊水鉾(きくすいぼこ)」がお目見えし、夏の涼を演出しました。きょうの京都市内の最高気温は、平年より4度2分も高い35.7度となり、京都市内では祭り見物の15人が、熱中症などで運ばれるなど、厳しい暑さに見舞われました。訪れた観光客らは、冷たく美しい鉾の姿に見とれながら、涼やかなひと時を満喫していました。
[2011年07月17日]
祇園祭 サタデー宵山賑わう
天候とカレンダーに恵まれたことしの祇園祭は宵山のきょう、浴衣姿の観光客らで賑わいを見せています。
きょうの宵山は土曜日ということもあり、四条界隈の山鉾町では、夕方から浴衣姿のカップルや観光客らで早くも盛り上がりを見せています。山や鉾には、途切れることなく観光客が訪れ、豪華な懸装品を眺めたり、チマキを買い求めたりして、祭り情緒を楽しんでいます。また、宵山のきょうは、新撰組が討幕派の志士たちを鎮圧した「池田屋事件」にあたることから、新撰組に扮した京都新撰組同好会の隊員34人が、「誠」の旗を掲げ、新撰組ゆかりの壬生寺から八坂神社まで山鉾が建ち並ぶ四条通を練り歩きました。きょうの京都市内は、午後3時半ごろ最高気温36度7分を記録し、ことし一番の暑さとなりましたが、山鉾町でもうちわや扇子を手に暑さを癒す人たちの姿が多く見られました。
山鉾町界隈ではこのあと午後6時から11時まで歩行者天国となり、最高の人出を迎えます。
[2011年07月16日]
宵々々山控え 女子プロ野球選手が清掃活動
今夜は、祇園祭宵々々山です。
国内外から訪れる大勢の人たちに気持ちよく祭を楽しんでもらおうと、女子プロ野球チーム、京都アストドリームスの選手らが、きょう、山鉾町周辺で清掃活動を行いました。清掃活動は、けさ7時半から下京区四条烏丸の交差点を中心に行われ、京都アストドリームスの全選手17人がユニフォーム姿で参加しました。選手らは、日ごろ使い慣れたグローブではなく軍手をつけて鉾や山の建ち並ぶ街中を歩き、沿道に落ちているゴミやタバコの吸殻を拾い集めていました。
[2011年07月14日]
祇園祭 長刀鉾稚児 社参の儀
祇園祭の山鉾巡行で先頭を行く長刀鉾の稚児が、神の使いとしての資格をもらう社参の儀が東山区の八坂神社で行われました。
17日の山鉾巡行で先頭を行く長刀鉾のことしの稚児、白井滉平くん(11)歳はけさ10時、200年ぶりに新調されたくじゃくの羽根飾り「蝶とんぼ」に加え鳳凰が舞う豪華な文様が施された 40年ぶりの新しい衣装をまとい登場しました。そして強力と呼ばれる男性の肩に担がれて、白馬にまたがると沿道からは大きな拍手が沸き起こりました。
きょうの京都は、真夏の日差しが照りつけ気温がぐんぐん上がりましたが稚児は、時折大きな団扇であおいでもらいながら、りりしい顔つきでしっかりと前を見つめ、ゆっくりと四条通りを東へ進みました。稚児社参の儀は、杉守りというお守りを授かり稚児が、神の使いとしての資格を得る儀式で、「お位もらい」とも呼ばれ十万石の大名と同じ「正五位少将」の位を授かるとされています。八坂神社の本殿では稚児らが神妙な面持ちでお祓いを受けました。稚児はきょうから精進潔斎の毎日を送り、17日の山鉾巡行を迎えます。
[2011年07月13日]
祇園祭 長刀鉾などで曳き初め
今週日曜日に迫った祇園祭のハイライト山鉾巡行を前にきょう、鉾を試しに動かす曳き初めが行なわれました。
きょう、曳き初めを行なったのは、長刀、函谷、月、鶏、菊水の5つの鉾です。室町通り四条下ルの鶏鉾では、浴衣姿の池坊短期大学と文化学院の学生や、洛央小学校の5年生、それに多くの市民らが集まりました。掛け声を合図に、一斉に綱を曳くと、重さおよそ10トンの鉾が「ギシギシ」と軋みながらゆっくりと動きはじめました。また、長刀鉾の曳き初めでは、今年の稚児を務める白井滉平くんが鉾の上から身を乗り出して太平の舞を披露すると、沿道からは、拍手が起こりました。
巨大な鉾がゆっくりと進む四条通には、溢れ出すほどの人が集まり、時折、小雨が降り、蒸し暑い中さかんにシャッターを切っていました。祇園祭のハイライト「山鉾巡行」は17日に行われます。
[2011年07月12日]
祇園祭山鉾巡行控え「鉾建て」始まる
祇園祭のハイライト山鉾巡行を一週間後に控え、四条烏丸周辺では、鉾を組み立てる「鉾建て」がけさから始まりました。下京区四条通烏丸東入ルの長刀鉾町会所では、朝7時、会所の奥にある蔵から鉾の骨組となる木材が表に運び出されました。
きょうは、真夏の日差しが照りつける中鉾の土台となるやぐらの組み立てが行われ、職人たちが汗を滴らせながら慣れた手つきで柱を次々と組み合わせ、合図とともにやぐらが、立ち上げられました。
くぎを一切使わず、縄だけで組み上げる「縄がらみ」と呼ばれる伝統的な技法は山鉾巡行で方向転換する「辻回し」のときに柱のきしみを吸収するため大切なもので慎重に幾重にも縄を巻きつけていきました。通りかかった人たちは、鉾の骨組みが徐々に姿を現していくのをカメラに納めていました。
長刀鉾では、あす、鉾の最も重要な柱となる真木がたてられ、あさってには曳き初めを迎えます。また、多くの鉾が集中する四条室町周辺の「鉾の辻」でも鉾の組み立てが始まっていて、14日には、32基すべての山鉾が揃い祭りムードが一気に高まります。
[2011年07月10日]
祇園祭・綾傘鉾稚児社参
祇園祭の山鉾のひとつ、綾傘鉾の6人の稚児がきょう、八坂神社を参拝し祭の無事を祈る社参の儀にのぞみました。
ことし綾傘鉾の稚児を務めるのは、京都市山科区の萬代竜之進くん(5)歳、下京区の村尾京祐くん(5)歳ら幼稚園年長組の6人です。6人は、きょう午後、降りしきる雨の中、金色の烏帽子に狩衣姿で本殿に入り、杯を賜る神酒拝戴などの神事にのぞみました。社参の儀では、壽雄宮司が祇園祭の稚児と認める宣状をひとりひとりに手渡したあと、「綾傘鉾と一緒に元気に歩いてください」と声をかけると、稚児らは「はい」と元気良く返事をしていました。
続いて行われた「お千度の儀」では、強い雨のため、去年と同じくことしも本殿の外ではなく中を3周し、祭の無事を祈りました。6人の稚児は、17日の巡行当日、綾傘鉾を先導します。
[2011年07月07日]
長刀鉾 稚児衣裳新調やシンボル鉾頭修復
祇園祭の山鉾巡行で先頭をいく長刀鉾で、シンボルとされる長刀の鉾頭が修復され、きょう、報道関係者に公開されました。
長刀鉾保存会は、きょう、下京区にある町会所で、ことし、新調した 稚児衣装などを一斉に披露しました。衣装は、年に一度、八坂神社で行われる社参の儀で稚児が身につけるもので、裾などの傷みや毛羽立ちがあることから、 40年ぶりに新しくなりました。図柄は、これまでの雲龍から初めて、鳳凰に変わり、柔らかな印象となりました。また、太平の舞で稚児が胸につける鞨鼓(かっこ)と呼ばれる小振りの太鼓や、頭を飾る蝶とんぼも、およそ400年ぶりに新調され、いずれも、あすの吉符入りで、お披露目されます。また、今回、行政からの補助ではなく、初めて、町内にある銀行やホテルなどの企業 30社あまりから寄付が集められ、鉾頭が修復されました。
長刀鉾のシンボルとも言える鉾頭は平安時代中期の994年から江戸時代末期の1837年までは真剣でしたが、危険なため、その後は竹製に変わっています。去年までのものは、竹に漆を塗り、すずが貼られていましたが、サビやくすみがないようにプラチナ箔に変わり落ち着いた美しさを見せていました。
[2011年07月04日]
祇園祭を安全に 3キロの電気配線を点検
祇園祭を火災ゼロで安全に行うため、山や鉾の駒形提灯などに使われる電気配線の点検がきょう、行われました。
点検作業は、京都市下京区の元・格致小学校で午前9時から始まり、体育館には、各山鉾町から電気コードが次々と運び込まれました。山鉾の駒形提灯の電気配線の検査は、下京消防署と中京消防署、それに関西電力などが毎年、この時期に行っているもので、祇園祭の32基の山鉾で使われる電気配線の長さはおよそ3キロにも及びます。
担当者は、蒸し暑いなか、電気コードが折れていないか、ソケットがきちんと付いているかなどを一つ一つ手にとってチェックし、火災などの事故につながるような問題がないか、安全を確かめていました。駒形提灯は曳き初めが終わったあとに飾りつけられ、 14日の宵々々山には、すべての山と鉾に明かりが灯され、祭りムードを盛り上げます。
[2011年07月04日]
船鉾 神面改め
祇園祭の山鉾の一つ船鉾の神事初めの儀式、吉符入りがけさ、京都市下京区の町会所で営まれ、恒例の「神面改め」でご神体の面の無事を確認しました。船鉾町の町会所には午前10時、保存会や町内の関係ものおよそ30人が集まって吉符入りの儀式が始まり、八坂神社の神職が祝詞をあげ参列者が玉串を捧げて祇園祭の無事を祈りました。
船鉾の吉符入りではご神体の神宮皇后の像に付ける神面の無事を確認する習わしで、保存会の常務理事丸橋博之さんと町内会長の辻健次さんが室町時代中期に作られた本面と江戸時代の写し面を懐紙を口にくわえながら慎重に箱から取り出し、町内の人などに見せ、面に変わりがないことを確認しました。
17日の山鉾巡業では神功皇后像に写し面を付け、本面は保存会の役員が箱にしまったまま持って、鉾に乗ることになっています。また、今年はご神体の衣装が新調され、淡い金色の唐織で仕立てられた水干と大口と呼ばれる袴も披露されました。
[2011年07月03日]
祇園祭くじとり式 「山一番」は霰天神山
今月17日に行われる祇園祭のハイライト、山鉾巡行の順番を決める「くじ取り式」がきょう行われ、先頭の長刀鉾に続く、山一番は、「霰天神山」に決まりました。
祇園祭の「くじ取り式」は、巡行際山鉾が先陣争いをするのを防ぐため、およそ500年前に始まったとされます。京都市中京区の京都市本会議場では、午前10時、山鉾町の代表者が、羽織袴姿で集まり、はじめに祇園祭山鉾連合会の吉田孝次郎理事長が、祭の歴史的経過を説明し、「京都だけでなく、全国の安穏を祈る祭でありたい」とあいさつしました。そして、厳かな雰囲気の中、京都市の門川市長立会いのもと、山鉾町の代表者が「くじ取り式」にのぞみました。32基の山鉾のうち、あらかじめ巡行の順番が決まっている「くじ取らず」の8基を除く24基の代表者がやや緊張した面持ちで次々とくじを引き、引き当てた順番を読み上げました。そして注目される山鉾巡行の先頭を行長刀鉾に続く「山一番」は「霰天神山」が8年ぶりに引き当てました。
祇園祭の山鉾巡行は、今月17日に行われます。
[2011年07月02日]
祇園祭始まる お千度の儀
きょうから7月です。1か月にわたる祇園祭が開幕し、八坂神社では祭の無事を祈願するお千度の儀が行われました。 京都市東山区の八坂神社には、きょう午前、祇園祭のハイライト山鉾巡行で先頭を飾る長刀鉾の稚児らおよそ20人が参拝しました。巡行で注連縄切りの大役を務めることしの稚児白井滉平(しらい・こうへい)くん11歳は白塗りに目元と口に朱の化粧を施し、補佐役の禿で弟の大督(だいすけ)くん8歳、野村龍司 (りゅうじ)くん11歳とともに本殿でお祓いを受けました。続いて、小雨降るなか、稚児らは保存会の役員に例年の朱色の傘と雨傘を差し向けられ本殿の周りを時計回りに3周し、祭の無事を祈願しました。梅雨空を吹き飛ばす鮮やかな黄色の振袖に袴姿の稚児を一目見ようと大勢の観光客も足を止めていました。
[2011年07月01日]
月鉾 胴掛復元新調 披露
祇園祭を鮮やかに彩る32基の山鉾の1つ、月鉾の胴掛が復元新調され、きょう京都市内のデパートで、完成を記念してお囃子が披露されました。
18世紀にインド西部で織られたと伝わる手織りのカーペットを、当時の色彩をもとに、山形県の紡績会社が1年がかりで再現しました。製作費はおよそ700万円。サイズは、縦2メートル・横3メートル70センチで、全面に、草花の美しい文様があしらわれています。きょうは、下京区JR京都伊勢丹に展示された胴掛の前で、保存会のメンバーおよそ20人が、祇園囃子を披露し、フロアには一足早く祭風情が漂いました。
保存会では1990年以降、前掛などの復元新調を進めてきていて、来年には残る1面の胴掛も完成し、動く美術館と称される月鉾の当時の鮮やかな姿がよみがえることになっています。
[2011年06月26日]
佛教大学学生が祇園祭「ちまき」づくりお手伝い
来月1日から始まる祇園祭を前に、京都市下京区の綾傘鉾できょう、厄除けのちまきの仕上げ作業が行われ、学生たちが作業を手伝いました。 祇園祭の各鉾町で授与される「ちまき」は、祇園祭に欠かすことができない厄除けのお守りです。
きょうは綾傘鉾保存協会のメンバーに加え、佛教大学で祇園祭の歴史や芸能を学ぶおよそ30人の学生が、ちまきの仕上げ作業を行いました。
ちまきは宮津産のクマザサを上賀茂の農家が丁寧に締め上げたもので、地元の人たちや卒業生から手ほどきを受けた学生たちは、厄除けと縁結びの札を「のし」で結わえ付けたあと、袋の口をゴムで留め、次々とちまきを仕上げていました。 きょうは2時間余りでことし授与する3,400個のちまき全てが完成し、来月14日の宵々々山から販売される予定です。
学生たちは今後、鉾建てやちまきの授与も手伝い、祭りの裏側からも、地域の結びつきや伝統を学びます。
[2011年06月26日]
「南観音山」の後掛 200年ぶりに新調
祇園祭の山鉾のひとつ「南観音山」の後掛が、200年ぶりに新調され、きょう、関係者に披露されました。
京都市中京区の元明倫幼稚園で披露されたのは、南観音山の後掛で1820年に修復されたと記録に残る、現在の後掛からおよそ200年ぶりに新調されました。
新しい後掛けは、イラン製のペルシャ絨毯で、横幅およそ2メートル30センチ、高さ1メートル40センチに魚や草花が描かれていて、夏の雰囲気を醸し出しています。
今回、後掛とともに、山の四隅を飾る房も復元され、来月13日の引き初めで後掛は、山の前に飾る前掛として披露されます。
[2011年06月23日]
長刀鉾稚児・禿が京都市長表敬訪問
長刀鉾のお稚児さんらがきょう、京都市役所を表敬訪問しました。
祇園祭のクライマックス、ことしの山鉾巡行で先頭を行く長刀鉾の稚児役を務めるのは、同志社小学校5年の白井滉平くん(11歳)で、補佐役の禿(かむろ)、弟の大督くん(8歳)と野村龍司くん(11歳)とともに来月からの祭を控え、元気な姿で登場しました。
応対した門川市長は、「東日本大震災の復興に向けてもみんながパワーの源になっていただきたい」と大役を担う稚児らを激励しました。
[2011年06月23日]
放下鉾天井幕 100年ぶりに新調
祇園祭の山鉾のひとつ「放下鉾」の天井幕がおよそ100年ぶりに新調され、きょう、関係者に披露されました。新調された華やかな天井幕は、京都市中京区新町通四条上ルにある放下鉾保存会の町会所で披露されました。
天井幕は鉾の屋根裏にあたる、はやし方などの天井部分を飾る幕で、たて130センチ、よこ190センチの大きさです。新調は、明治初期から使われてきた天井幕の老朽化に伴うもので、新しい「四季草花図」は、明治時代の円山四条派の絵師・柴田是真が描いた明治宮殿の天井画をモチーフに梅や桜、それに菊や牡丹など四季の花々が綴れ織りで色鮮やかに描かれています。
構想から2年、製作費はおよそ1,300万円で放下鉾の天井幕の新調はおよそ100年ぶりだということです。
この天井幕は、来月14日から町会所で一般にも公開されます。
[2011年06月21日]
函谷鉾の錺屋根が修復される 130年前の美しさ蘇る
祇園祭で巡行する山鉾のひとつ、函谷鉾の錺屋根が修復され、およそ130年前の制作当初の美しさが蘇りました。
修復を終えた錺屋根は、下京区の四条烏丸にある函谷鉾保存会の町会所で、きょう午後、報道関係者にお披露目されました。
保存会によりますと、函谷鉾は、1839年=天保10年に再建されたもので、装飾を充実するなかで、屋根裏を飾る錺屋根は1885年に作られましたが、巡行中の辻回しなどで、支える脚が折れたり、軒先の金具がはずれて落下しそうになるなど、老朽化で危険な状態になっていたと言うことです。
今回、総事業費およそ300万円で1年間かけて修復が完成し、くすんでいた金箔も汚れが落とされ、黒の漆部分とのコントラストも美しく、およそ130年前の制作当初の輝きが蘇りました。
屋根は1枚の縦が92センチ、横98センチで全部で10枚ありますが、あわせて140個ある金具部分には、ボタンやモミジ、サクラなどひとつずつ違う彫り物が施され、目立たない裏側にも凝る京の粋が感じられます。
[2011年06月20日]
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