京都浪漫 悠久の物語

KBS京都テレビ
第1・2週 日曜日 21:00-21:55放送 (再放送 第3・4週 日曜日 21:00-21:55)

第103回 迎え 祈り 送る 京洛の夏~おしょらいさんと京都五山送り火~

2022年8月7日 放送

今回は「おしょらいさん」や「京都五山送り火」ゆかりの4か寺を巡る。

「おしょらいさん」とは漢字で書くと「お精霊さん」。京都では先祖の霊をそう呼び、毎年お盆には各家庭に帰ってくると信じられてきた。
最初に訪ねるのは、平安時代の公家・小野篁が閻魔像を祀ったのが始まりとされる「千本ゑんま堂」こと引接寺。お盆が近づくとこの寺にお参りして先祖の霊を迎える「迎え鐘」を撞き、お盆が終わるとあの世に霊を送る「送り鐘」を撞くのが、京都の習わしになっているのは何故なのか?そして境内に「源氏物語」の作者・紫式部の供養塔が建つ理由とは?
続いて訪ねる六道珍皇寺も「迎え鐘」を撞く「六道まいり」で知られている。この寺にも閻魔像を祀る閻魔堂があり、境内には「昼は朝廷に出仕し、夜は閻魔大王に仕えた」という小野篁が、あの世に通うために使ったという井戸も現存する。古くからこの地が冥界への入口とされてきた理由とは?
「おしょらいさん」を再びあの世に送るための行事が8月16日の「京都五山送り火」。続いては大文字山に点される「左大文字」と繋がりが深い法音寺で、左大文字保存会の岡本会長に、送り火にまつわる興味深い歴史秘話の数々を伺う。
最後は「京都五山送り火」の「鳥居形」を背景に、広沢池で「灯籠流し」を行ってきた遍照寺へ。「精霊送り」の幽玄の世界を紹介し、そこに込められた京都の人たちの「おしょらいさん」への思いを紐解く。

取材先リスト

千本ゑんま堂 引接寺

京都市上京区千本通蘆山寺上ル 閻魔前町34番地
電話 075-462-3332

六道珍皇寺

京都市東山区大和大路通四条下がる4丁目小松町595
電話 075-561-4129

遍照寺

京都市右京区嵯峨広沢西裏町14
電話 075-861-0413

法音寺

京都市北区衣笠街道町4014
電話 075-463-3983