今回のゲストは京都で11代続く和蝋燭職人、有限会社中村ローソク社長の田川広一さんです。
中村ローソクが創業したのは1887年、明治20年。以降135年以上、和蝋燭を作り続けてこられました。
ハゼろうを原料とする伝統技法でつくられる和蝋燭の大きな特徴は、その独特の燃え方。
空洞の芯が空気の流れを作るため、炎が大きくゆっくりと揺らめき、神秘的で情緒のある雰囲気を醸し出すのです。
また、風のない場所でもゆらゆらと揺れる炎は、多少の風で消えることはありません。
優しい明かりは傷ついた心をも癒してくれるぬくもりにあふれています。
田川さんは単に和蝋燭 京蝋燭の製造販売だけでなく、「阪神淡路大震災1.17のつどい」「福島県での東日本大震災追悼式」に竹灯籠や蝋燭を提供、さらに店頭ではウクライナの国旗をかたどったカップ型ろうそくを毎夜点灯されているなど、平和を願い、世界に明かりをともす活動に取り組んでおられます。
対談では西洋蝋燭にはない和蝋燭の魅力や、その普及のための様々な活動についてお聞きします。
※京蝋燭は中村ローソクさまが作る和蝋燭(京都の和蝋燭)ととらえ、基本は和蝋燭と表現しています。