この番組は「音楽番組」です。
そして、お届けする曲はすべて「レコード」で再生します。
そんな音楽を毎回時間が許す限りかけていく番組です。
1968年、熊本県生まれ。ライター/編集。雑誌/ウェブを中心に記事執筆、インタビューなどを行う。2019年、『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』(晶文社)を刊行。編著に『音楽マンガガイドブック』(DU BOOKS)、翻訳書に『ブライアン・ウィルソン自伝』(DU BOOKS)『レッド・ダート・マリファナ』(国書刊行会)。映画『アザー・ミュージック』では字幕監修を務めた。
レコードを聴く、レコードを通じて音楽世界を旅する。多ジャンルの音楽、ミュージシャンと対峙して、世にその魅力を伝え続けてきた音楽ライターの松永良平さんが、この秋冬は「ペン」を「声」に替え、KBS京都ラジオにレコードの愉しみ方を綴ります。
――音楽ライターでレコードのプロの松永さん。ラジオパーソナリティもご経験が?
いくつかのラジオ番組に出演して音楽紹介などを担当し、KBS京都では「レコ室からこんにちは」で週替わりセレクターを務めました。整然とまんべんなく揃えられた他局のレコ室と比べて、KBS京都は実に個性的。ラインナップに、歴代ディレクターの趣味嗜好が滲み出ている(笑)。驚きに満ちていて、おもしろい。棚と会話しながらのセレクトでした。
――今回の番組タイトルには、どんな意味があるのでしょう?
放送時間を聞いて真っ先に思いついたのが、往年のテレビ番組『8時だョ!全員集合』。でも夕方6時にリスナー全員には集合してもらえないだろう、せいぜい三々五々だろうと...(笑)。そして「55」は『山崎弘士のGOGOリクエスト』の専売特許。だったらレコードの回転数「33」と「45」でいいね!となりました。
――松永さんが考えるレコードの魅力って?
子どもの頃からとにかくたくさん聞きたいタイプで、これまで多くの音楽にふれてきましたが、もし音楽に世界地図があるなら、おそらく100分の1も塗りつぶせていない(笑)。CDやMD、配信、ラジオだってそうですが、今や音楽を聴く手段はいろいろ。でも歴史的にレコードの時代が長く、レコードでしか聴けないものっていっぱいあるわけです。それはまさに出会いで、音楽はもちろん奇抜なジェケ写やユニークな解説、ナゾの邦題とも出くわす。くたびれた紙ジャケットやドーナツ盤の傷なんか、年齢が現れているみたいですごく人間っぽいんですよ。
――番組の聴きどころを教えてください。
レコードとの出会いと対話でしょうか。もともと他局と比べてかなりマニアックな音楽、音源をオンエアしているKBS京都ラジオですが、その限界に挑戦しようと意気込んでいます。針とびも、わかっていてあえて味わう。長尺やロングトーンの楽曲にささやかれがちな都市伝説「お風呂入って戻ってきたらまだやっていた」の検証もやってみたいし、テーマやゲストもお楽しみ。テーマ曲からこだわっているので、端々までチェックしてください。
KBS京都ラジオ『PG』(2023年10月発刊)より
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