古典絵画と現代の風習を融合させた独自の絵画表現「ニッポン画」を提唱する、新進気鋭のアーティスト。現在は創作活動を続けながら、京都美術工芸大学で特任教授として教鞭もとる。父の仕事の関係で海外で過ごすことが多かったため、自分は何人?日本の文化とは?と疑問を抱きながら過ごした幼少期。日本へ戻り、芸術の世界を目指し美術大学へ入学。「ニッポン画」のアイデアが生まれたのは、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)に在学していた時。趣味の寺巡りをした後、立ち寄ったファストフード店でハンバーガーを食べながら、「さっきまで日本の伝統文化が詰まったお寺にいたのに、今はハンバーガーかよ!」と自分にツッコミを入れた瞬間、古典絵画と現代の風習を掛け合わた「ニッポン画」の発想がひらめいた。海外文化や現代的な要素と伝統的な日本文化を上手にごちゃまぜにする日本ならではの面白さを「ニッポン画」を通して、もっと世界に発信していきたいと考えている。