今日はまほびんのキネマ旬報!
平成生まれの西上真帆が、昔の映画作品をピックアップしてあれこれ言う時間です(゜∇゜)
今日は...蒲田行進曲!
もう知らない方はいらっしゃらないんじゃないかという
超名作ではありますが...!
改めて簡単に蒲田行進曲のことを振り返りますと
昭和57年に公開された映画で、脚本はつかこうへいさん、
監督は深作欣二さんというタッグで、
角川映画として松竹系公開された映画です。
本来は東映から公開される予定だったみたいですが、
当時の東映の社長が「当たらない」といって、企画を断ったんみたいですね。
これ断ってなければいろいろとまた変わった気はしますね。
さてメインキャストは松坂慶子さん、風間杜夫さん、平田満さん
でしたよね。
撮影所を舞台に、風間杜夫さん演じる当時の映画スターと
平田満さん演じるスターの弟子のような大部屋俳優との一見奇妙な信頼関係と、
2人の間で揺れ動く女優役を松坂慶子さんが演じるという内容です。
まず私が驚いたのは、松坂慶子さんの若い頃というのを初めて見まして。笑
度肝抜かれるほどお綺麗で、ひえーーー!
もちろん今もお綺麗ですが、私の中での松坂慶子さんのイメージは
朝ドラ万福での主人公福ちゃんのお母さん役。
恰幅の良いお母ちゃんで、どこか頑固なところがあるんだけど
やっぱり憎めないような可愛いお母ちゃんを演じられていました。
そのイメージが強すぎて、蒲田こうで出てきた時は
一瞬誰かわかりませんでした笑
ただ、声で気づいて、えーーーーー!と。
驚きポイント1でしたね。
また私個人的に面白いなと思ったのは、撮影所を舞台にしているので、
映画の裏側がひしひしと伝わってくるところ。
オープニングの流れなんて最高ですよね!
映画の世界では昼を夜に変えるなんて朝飯前なんです!
って。ワクワクしちゃいました\(^o^)/
また、斬られ役みたいな大部屋俳優さんに
スポットが当たるというのも当時は珍しかったですよね。
この映画で、いかに大部屋俳優さんたちの存在が
大切かというのが
改めて感じられましたし、色んな作品にも影響を与えたんですよね。
例えば、『キネマの天地』
山田洋次監督の作品でこちらも映画制作とは...という裏側にスポットが当たっています。
また最近の作品でいうと、松竹映画の
『太秦ライムライト』。
実際に斬られ役大部屋俳優として、ずっとキャリアを積まれていた
福本清三さんにスポットが当てられた作品でした。
蒲田行進曲とはまた違った視点で面白いんです。
これほどの影響を与えた蒲田行進曲、スゴい!
そしてやっぱりすごいな、つかこうへいさん。
あんなに展開が早いのに、観ているほうを置いてきぼりにしていないんですよね。
絶妙に音楽も駆使して、わかりやすいかつ独特な世界観を作り出されているところが
改めて尊敬の念だったんですが...
私はつかこうへいさんの舞台などを実際見たことは無かったんですが、
芝居のワークショップでつかこうへいさんの題材を使用した事があったんですけど、
なにがすごいって、一見わけわかんないようなセリフの掛け合いなんですよ。
急に叫んだ!!!と思ったら...
実はだめだめなんだよぉ...ってへこたれてみたり。
と思ったら、またわーって叫んだり(笑)。
5回くらい読んでも、
ん?ってなるんですけど、よくよく前後確認したら繋がっていて、
実はこれが作品の肝!みたいなセリフもあったりと。
これがつかワールドなんだなあと改めて凄さを感じました...!
いやー語っても語っても全然足らない!!というくらいに
やはり蒲田行進曲は大名作でありますし、
俳優を目指す方たちの(私を含めて)、1つのバイブルのようなそんな映画だと感じました\(^o^)
また皆さんも良ければ見直してみてください(/ω\)