真帆のこれこれ!

今日は最近買いだめした本の中から、
オススメの1冊をご紹介します!


凪良ゆう作 『流浪の月』


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こちら今年の本屋大賞を受賞した話題の小説で、
気になっているという方もいらっしゃるのでは?!


簡単なあらすじをお伝えしますと...

主人公は天真爛漫という言葉が正にピッタリな少女、家内更紗。

彼女は幸せな日々を過ごしていましたが、9歳の頃に
当時大学生だった佐伯文という男に誘拐されてしまいます。

2ヶ月間もの監禁の後佐伯文は逮捕され、
更紗も無事、自由の身となります。


そんなツラい経験を乗り越え、
社会人としてパートナーと幸せな日常生活を過ごしていた矢先...

更紗は刑期を終えて出所した佐伯文と再び出会うことになるのです。


さて、このストーリーだけを聞くと
なんて非道い話なんだと思いますよね。


私は上記ではあえて、
世間の目から見えている誘拐された少女・家内更紗と
誘拐犯・佐伯文という2人の姿をお伝えしました。

が!

実は当事者である更紗にとってこの監禁されていた言われている2ヶ月間は
何よりも幸せで、かけがえの無い時間だったのです。

何故なら家内更紗は、誰にも言えない秘密を持っていたから...

そして同時に佐伯文という男もまた、誰にも明かすことのできない困難を抱えているのでした。


そんな特殊な関係を持つ2人だけが知る2ヶ月間に起こった真実と、
犯罪者と被害者として向けられる世間からの目...

というのがこの小説の大まかなストーリー。

さて、作者である凪良ゆうさんは女性作家さんなんですが、
実は滋賀県生まれみたいです!


長らく中篇小説を文芸雑誌に掲載されていたみたいで、
2007年の『花嫁はマリッジブルー』で本格的に小説家デビューをされたようです。


今回の『流浪の月』は非常にテーマとしては重いのですが、
それを感じさせない柔らかな文章表現と
ストーリーが登場人物視点である一人称なので、
感情がよりリアルに、ストレートに読み取ることができるため
あっという間に世界に引き込まれます。

特に私としては作中に登場した"事実と真実は違う"というフレーズが印象的でして。

いま私が見えている世界も表面的で真実は別のところにあるのかも...と、実世界に照らし合わせてみたり...

この2人の特異な関係性にモヤモヤしたり...と
正直色々と考えさせられる内容なんですが。。


ただ、読み進めていくうちに心の霧がスっと晴れいき、
いつの間にか涙が止まらない。


そして、読み終えた時には心地よい放心状態...
心のコリがスッと解消されるような気持ちになること間違いなし!


凪良ゆう 『流浪の月』
東京創元社 1500円(税別)で全国の書店や
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