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国の文化審議会は長岡京市にある浄土宗の開祖・法然ゆかりの寺院「光明寺」の本堂など8棟を国の重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申しました。
西山浄土宗の総本山・光明寺は、法然の弟子で「平家物語」などにも登場する武将・熊谷直実が鎌倉時代に前身となる念仏三昧院を開いたのがはじまりで、法然を荼毘に付した地とされています。重要文化財への指定が答申されたのは、江戸時代中期の1753年に建てられた本堂と渡り廊下でつながる阿弥陀堂、それに江戸時代初期の鐘楼や御本廟など江戸時代に復興を遂げた境内の様子を今に伝えるあわせて8棟の建造物です。このうち本堂は御影堂(みえどう)とも言われ、内部は内陣と外陣の境界の柵のほかには区画がなく、浄土宗寺院の本堂が開放的で融通性に富む平面へと変遷していく初期の事例として歴史的価値が高いと評価されました。
今回の答申により、京都府内の建造物の国宝と重要文化財は309件763棟となります。















