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大学日本一を決める「総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント」が、9月4日に開幕し、京都からは、同志社大学と京都産業大学の2校が出場します。
14年ぶりに総理大臣杯への出場を決めた同志社大学サッカー部にスポットを当てます。
今年、創部140年を迎える名門「同志社大学体育会サッカー部」。
選手、マネージャー、学生スタッフなど、186人の部員が在籍しています。
先日行われた関西学生サッカー選手権で、14年ぶりに関西王者に返り咲いた同志社大学は、9月開幕する全国大会「総理大臣杯」に挑みます。
そんなサッカー部の指揮を執るのは、自身も同志社大学出身で、京都サンガの選手としても活躍した望月慎之監督です。
【声】同志社大学サッカー部 望月慎之監督
Q.関西学生サッカー選手権を振り返って
「取り分けて新しいことや特別なことをしたわけではなく、今自分たちが置かれている状況をしっかり理解して、そこで自分たちが何をしないといけないかを整理して臨んだ大会で、しっかり粘り強く戦う部分や最後まであきらめずにやることの徹底を意識できたことが大きかった」
決勝では、去年のインカレ準優勝校「京都産業大学」を2対1で破り、見事タイトルを手にした同志社大学でしたが、ここまでの道のりは、決して甘くはありませんでした。
【声】同志社大学サッカー部 DF 國嶋康介主将(4年) 桐光学園高校出身
「京都学生サッカー選手権も初戦で負けて、リーグ戦も最下位が続いていた中で、チームとして何か変えなければいけないという意識が全員の中にあった」
5連覇をかけて臨んだ京都の大学 NO.1を決める大会で、まさかの初戦敗退-。
さらに、リーグ戦でも連敗を重ねるなど、シーズン序盤から低迷するチーム状況に、國嶋康介キャプテンも悔しさがこみ上げたと言います。
【声】同志社大学サッカー部 DF 國嶋康介主将(4年) 桐光学園高校出身
「自分の代でもっともっと強くなって全国にいきたいという気持ちで、臨んだ1年だったが、中々結果がついてこなくて...。
一回チーム全員で練習時間をつぶしてでも、ミーティングをしないといけないのではとなって、
みんなで一回しっかりミーティングをしてチームをまとめようとなった」
【声】同志社大学サッカー部 望月慎之監督
「良くも悪くも仲が良い。チームの連帯感はある。
そういったところで、しっかりお互い何を考えているかを理解しあえれば、連携も高まる」
チームとして目指すサッカーを再確認し挑んだ関西選手権。
決勝戦で直接FKを決めるなど、自身の強みでもある得点に絡むプレーで、チームを優勝へと導いた、3年・鹿取勇斗選手はこう振り返ります。
【声】同志社大学サッカー部 FW 鹿取勇斗選手(3年) 桐光学園高校出身
「本当に(チームが)苦しい中で関西学生サッカー選手権を迎えて、その中で自分たちは出来ると常に信じて練習してきたし、関西学生サッカー選手権は絶対とって全国に行く、全国の強豪たちを倒して優勝することが自分たちの目標だったので、得点でチームを勝利を導けたのは良かったが、チームを勢いづける点ではまだまだ自分の力は足りていないので、プロのレベルももっと高いと思うし、そこを見据えてしっかり自分を磨かないといけない」
神奈川県出身の鹿取選手が同志社大学を選んだ理由も、彼の目標に対する意識の強さからでした。
【声】同志社大学サッカー部 FW 鹿取勇斗選手(3年) 桐光学園高校出身
「高校時代に2年間腰をけがしていて、(大学の)練習会にも参加できなかったので、勉強に切り替えて、「自分はプロになる」というところから逆算して、強いチームかつ関西で生活面でも自立する力が必要だと思っていたので、勉強面と人間性を向上させられればというのがあったので、同志社大学を選んだ」
【声】同志社大学サッカー部 FW 鹿取勇斗選手(3年) 桐光学園高校出身
「関西第1代表として優勝はしたが、そこは過去のことなので置いといて、全国大会では常に僕たちはチャレンジャーだし、一戦一戦目の前の試合だけにこだわって、一つ一つ積み上げていければ優勝が見えてくるので、相手の脅威となるゴールに向かうプレー、恐いプレーは自分の特徴なので、そこは存分にだしていきたいし、チームを勝利に導ければと思う」
そんな鹿取選手が、背中を追う先輩がいます。
J2・愛媛FCに内定を決めている金沢一矢選手。
怪我の影響で、関西選手権はメンバー外でしたが、チームの中心選手として欠かせない存在です。
【声】同志社大学サッカー部 DF 金沢一矢選手(4年)(京都橘高校出身 J2・愛媛FC内定)
「14年ぶりに同志社大学として、自分たちが歴史的な記録を作ることができて素直にうれしく思うし、自分は出れていないことが悔しいが、チーム一丸となって優勝できたことは大きなことかなと思う。
けがをしても練習にはきていたので、自分の代わりに出てくれる選手であったり、声かけは出来るので、アドバイスしたり、プラスになる声かけはしていた」
右利きながら左足でも蹴れる正確なロングフィードと、当たり負けしないフィジカルの強さを、全国でも活かしたいという金沢選手。
総理大臣杯に向けては特別な思いを抱きます。
【声】同志社大学サッカー部 DF 金沢一矢選手(4年)(京都橘高校出身 J2・愛媛FC内定)
「(全国大会出場は)4年間で初めてなのでそこも結構思い入れがあって、過去の先輩たちも行きたくても行けなかったところに行けるので、過去の先輩たちの思いも背負って戦っていかないといけない。
Jクラブ内定選手として見られ方も変わってくるし、個人としては他を圧倒するようなプレーをして、チームを鼓舞して、チームを勝利に導けるように戦っていきたい」
【声】同志社大学サッカー部 望月慎之監督
「全国大会に出ることは、僕も学生時代を思い返しても、それがすごく人生の宝物、いい思い出になるし、当然良い結果になればベストだが、そこに向けた準備でどれだけ打ち込めるかが将来につながると思うので、今この時間、ここからの時間を更に大事にして大会に臨みたい」