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乙訓寺の観音像 最古の「一日造立仏」と判明

2021年10月14日 18:00

乙訓地方最古の寺とされる乙訓寺の十一面観音立像が、鎌倉時代に盛んにつくられたという一日で仕上げる仏像「一日造立仏」だということが分かりました。京都府の文化財保護課は日本で最も古い現存事例だとして今後さらに調査を進めることにしています。日本最古の「一日造立仏」だということが分かったのは長岡京市にある乙訓寺の十一面観音立像です。京都府の文化財保護課によりますと去年5月、補強修理のために仏像を解体した際、内部から200点以上の文書が見つかりました。その文書の一部の「一日観音御勧進」という文字や文書に記された日付が文永5年=1268年の17日と18日に限られていることなどから仏像は祈願成就のために一日でつくり上げられた「一日造立仏」で、そのなかでも最も古いものだと分かったということです。「一日造立仏」は鎌倉時代に盛んに作られていたとされ、文書には様々な社会階層の人が仏像をつくるために寄付をしていたことがうかがえる記述も見られるということです。文化財保護課の担当者は「鎌倉時代の民衆の信仰を知る貴重な発見」だとして、今後さらに調査を進めることにしています。

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