京都専科は京都が大好きな女優、羽田美智子とともに京都の魅力の真髄にふれることのできる珠玉の番組です。

第67回:祇園祭~役割を担うお菓子たち~

京都の暮らしに根付いた祇園祭。祭りにちなんだ様々な伝統菓子もお祭りを盛り上げてくれます。

八坂神社の境内に店をかまえる二軒茶屋 中村楼では、7月13日、八坂神社で神の使いとなったお稚児さんにお茶と共に「稚児餅」というお菓子でもてなします。代々続いてきた儀式のような物、毎年心を清めてお迎えするとご主人は語りました。

7月16日、宵山の日にしか作られない貴重なお菓子が「行者餅」。1806年創業の柏屋光貞で作られています。柏屋光貞では、毎年行者餅をつくる際に欠かせないことがあります。修験道の聖地である、奈良、大峰山への修行です。祇園祭が近づくと工場を祓い清め、人々の健康を願って行者餅の制作に入るのです。

32基ある鉾の中でも一際目立つ豪華絢爛な鉾。菊水鉾です。そんな菊水鉾のお茶会で出されるお菓子が亀廣永がつくる「したたり」です。透明感のある琥珀色が涼しさを届けてくれます。祇園祭が人生と語るご主人の深い思いが込められていました。

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