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刑事マードックの捜査ファイル
ストーリー

あらすじ

マードック刑事が、世紀末のカナダで様々な新技術を駆使し難事件を解決していく。彼の捜査を支えるのは、女性検視官ジュリア。二人は古い世界の常識や偏見にもそれぞれ立ち向かい、弾痕、指紋、解剖学など当時の最先端技術を取り入れながら、犯罪捜査の新境地を開拓していく。

第1話「欲望の犠牲」

トロントでは、市内の街路灯に供給される電力としてトロント電力会社の直流発電を採用していたが、新たにナイアガラ電力会社の交流発電を採用することを検討していた。
危機感を抱いたトロント電力社長のダニエル・プラットは、交流発電の危険性を訴える実演ショーを各地で開催する。それは野良犬の体に電力を流して感電死させるという残酷なものであったが、なぜか犬は助かり、スイッチ・レバーを引いたアリス・ハワードが感電死する。
たまたま現場に居合わせたマードックは早速現場を検分し、スイッチボックスに施された細工を発見する。

第2話「空白の5日間」

警察幹部の集まりで図らずも科学知識を披露したマードックは、警察庁長官のストックトンから近々空きが出る第三分署の警部のポジションに応募するよう勧められ、面接を受けることになる。だがそれを聞いたブラッケンリードは、政治的なしがらみの多い警部の仕事にマードックは向かないとアドバイスする。
署のブラッケンリード宛てに全裸死体が入ったトランクとメモが届く。被害者は、元検事で弁護士のパーシー・ポロック。かつてブラッケンリードと共に多くの犯罪者を刑務所送りにしてきた人物だった。

第3話「血のドレス」

女王の誕生日の夜、ボクシングの試合で勝ったばかりの黒人ボクサー、エイモス・ロビンソンの銃殺死体がホテルの自室で発見された。死体の横で銃を手に立っていたエイモスの妻、ファニーが現行犯として警察に拘束される。しかしマードックは、ファニーのドレスに付いた血痕から彼女は犯人ではないと直感する。被害者は至近距離から心臓を撃たれており、犯人はかなりの返り血を浴びているはずだったが、ファニーのドレスの血の付き方は違っていた。
早速クラブツリーにドレスを着せ、至近距離からブタを撃って血の飛散実験をするマードック。
しかし検察はファニーを起訴するに足る十分な証拠があると判断し、翌週にも裁判が始まるという。

第4話「死者からの伝言」

シャーロック・ホームズシリーズの作家、アーサー・コナン・ドイルが講演会のためトロントを訪れる。ホームズに心酔しているマードックは憧れのドイルに会う機会を得た。ドイルもまたマードックの独特の捜査方法に興味を持っていたのだ。
待ち合わせ早々、ドイルはマードックを降霊会に連れて行く。そこで、サラ・ペルソールという霊媒師は想定外の霊の声を伝える。「私は殺されて埋められている」
霊媒師の言葉など端から信じていないマードックは、どうしても確認したいというドイルとともに死体が埋められていると言われた場所に向かう。果たしてそこには本当に女性の死体が埋められていた。

第5話「揺らぐ信仰」

結婚式の当日、教会の集会室で花婿のウェンデル・メリックの遺体が発見される。身につけていた貴重品が盗まれており、強盗の仕業かに見えた。しかし、フランクス牧師は死の直前にウェンデルが付添い人のローレンス・ブラクストンと口論しているのを耳にしたと証言し、疑いの目はローレンスに向けられる。ローレンスは口論したことは認めたが殺しについては否認した。彼はウェンデルと花嫁のユーニス・マクギンティーとの結婚は愛のない政略結婚だと言い、結婚を取りやめさせようとして口論になったのだと主張する。父親の遺言により、ウェンデルは結婚しないと遺産を受け取れないことになっていたのだ。ウェンデルの兄、トーマスはすでに遺産を受け取っており、家族は浪費癖のある弟を結婚で落ち着かせようとしていたと説明した。
検視の結果、ウェンデルは同性愛者だったことが分かる。それを知っている家族が遺産を餌にウェンデルを結婚させようとしたのだ。敬虔なカトリック教徒のマードックは自分の信仰が試されているのを感じる。ブラッケンリードは、結婚を快く思わない同姓の恋人の犯行だと推理し、結婚に反対していたローレンスが当の恋人だと結論づけたが、妻子のあるローレンスはそれを強く否定する。ユーニスは事件の直前にウェンデルとフランクス牧師がキスしているのを目撃したと証言するが、牧師はウェンデルを慰めていただけで、ユーニスの見間違いだと主張する。

第6話「愛と憎しみ」

森を流れる川の浅瀬でジョン・ディレイニーの遺体が見つかる。その夜、彼はパブで開かれたイヌのネズミ捕り競技で賞金を手にしていたが、死体のそばに現金はなく、強盗殺人かに見えた。さらに川の対岸で酔いつぶれた男が発見される。彼の名はハリー・マードック。二十年以上にわたり絶縁状態にあるマードック刑事の実父であった。彼の手には争ったあとがあり、ハリーは容疑者として警察に連行される。第四分署の人手不足のため、マードックは実の父親が容疑者である事件の担当を命じられてしまう。聞き込みを始めたマードックに、パブのオーナー、ニューカムは事件直前、ハリーがディレイニーのイカサマを糾弾して喧嘩になったと話す。
第一発見者は被害者の一人息子、フィリップだった。彼は知的障害者であったが、時間の記憶と計算に優れた能力をもっており、その夜の関係者全員の行動を分刻みで記憶していた。彼は同じ店に働くジェス・レイシーにもらった時計を肌身離さず大事にしていた。母親を亡くし、父親に虐げられているフィリップにとって、ジェスは愛情をもって優しく接してくれるただ一人の女性だった。

第7話「隠された動機」

マクベス上演中の舞台に、天井から白骨化した死体が落ちてくる。死体は舞台天井にある部屋の床下に隠されており、刺殺された痕跡があった。劇場のオーナー兼主演女優のステラ・スマートをはじめ、四人の主要な役者全員が死体の主に心当たりはないという。しかし検死で見つかった入れ歯から、死体の主は劇場の元オーナーでステラの前夫、バージル・スマートであることが判明する。それを告げられたステラは、バージルは心臓発作で死亡したのであり、葬儀をあげて墓地に埋葬したという。

バージルの墓地に埋められた死体を掘り返すと、体型の特徴や年齢がバージルとよく似た男性の死体であったが、身許を特定できるような遺留品はなかった。第二の死体の身許が事件のカギになると踏んだマードックは、一座の役者四人を呼び、バージルが死んだ当日について事情聴取する。すると四人の証言は台本があるかのように詳細にわたって完全に一致しており、マードックはかえって不自然に感じる。

第8話「美貌の罠」

銀行家ハートレー一族の子息、リチャード・ハートレーの溺死体が湖岸で発見される。大腿部には棒状の物で叩かれたアザが多数残っていた。彼は王立ボートクラブのメンバーで、オリンピック予選を控えたエイトの代表チームの新メンバーだった。遺体を確認したリチャードの婚約者ミネルバ・フェアチャイルドは、リチャードは泳ぎの名人であり溺れるのは腑に落ちないという。

マードックはボートクラブへ向かい、チームのコーチ、ハミルトン・ケイトとリチャードのチームメート達に聞き込みを始める。事件当夜、リチャードはチームメートと歓迎会をした後十時過ぎに帰宅したらしい。チームメートは、彼にポジションを奪われた元選手ホレス・ブリッグズが彼を恨んでいたと話す。ブリッグズ本人もその事実を認めたが、殺すほど憎んではいなかったと犯行を否認する。ブリッグズはクラブで働く庭師で、リチャードに逆らえば仕事もボートも失うことになる。資産家で権力者であるハートレー家の人間には誰も逆らうことができないのだ。しかし、実際はブリッグズは数々の記録を塗り替えた最高の選手だった。チームはなぜそれほどの選手を手放したのか?

第9話「腹話術師の明と暗」

深夜の下宿の一室でロディ・グライムズビーの遺体が発見される。首を押さえつけられたうえワニスを喉に無理やり流し込まれており、殺人事件と思われた。現場に到着したマードックたちは、タンスの中にうずくまるロディの息子ハーコートと、腹話術師である彼の操り人形を発見する。マイクロフトという名のその人形は見た目はハーコートとそっくりながらハーコートとは別人格のように発言し、父親を殺したのはハーコートだと告げる。

酒に酔って父親を殺したと自供するハーコート。ロディは飲んだくれの乱暴者で、母親はそのために自殺に追い込まれたというのだ。ハーコートは父親に対する恨みで殺したと主張するが、泥酔状態あったため犯行時の記憶はないという。そんな中、コナン・ドイルが再び第四分署を訪れる。マードックをモデルに新作を書くため調査にきたというドイル。彼は解決済みの中国人殺人事件に興味をもっていた。

第10話「高慢の反抗」

ニカワ工場の家畜囲いの中で、この工場の経営者ハワード・ロックウッドの死体が発見される。彼はイギリスから連れてこられた貧しい子どもたちを救済する施設、ベイカー・ハウスを支援する慈善家としても知られていた。死体には敷地内の馬に踏まれた痕があったが、死因は平面状の鈍器による殴打だった。傷の状態は犯人が小柄な人物であることを示していたこと、また現場の足跡から、マードックは工場内で働く子どもたちが関わっていると考える。

マードックとクラブツリーは工場の少年たちに聞き込みを試みるが、彼らは事件当夜は現場に行っていないとウソをついて逃げ出してしまう。リーダー格の少年にはイギリス訛りがあったことから、施設の出身だと思われた。ブラッケンリードは貧民層が多く治安の悪いロンドのイーストエンド出身の子どもたちは根っからの不良だという偏見をもっていた。マードックはモンタージュでチャーリーの似顔絵を作る。

第11話「運命の矢」

グレイソン脳科学研究所創設者の一人、フランシス・グラウトの死体が公園で発見される。凶器はクロスボウで、背中には三本の矢が刺さっていた。死体のそばには被害者のダイイング・メッセージと思われる「WY」の血文字が残されていた。捜査を始めたマードックのもとに、霊能者サラ・ペンソールが訪ねてくる。犯人の姿を霊視したと言うのだ。犯人は黒い頭巾をかぶった死神。彼女はグラウトの死も予知していたと言い、殺人はまだ続くという。そして最後の被害者はマードックだと告げる。

グラウトが研究所で担当していた患者三人は、死の直前のグラウトの行動は知らないという。しかし、グラウトの担当ではない患者ネズビットは研究所内の廊下をうろつく黒頭巾姿の怪しい男を見かけたと話す。マードックは早速ペンソールの協力のもと容疑者のスケッチを作成するが、そのときペンソールは再び死神が人を襲うイメージを見る。はたして研究所の廊下ではネズビットが死体で発見される。グラウトと同様、凶器はクロスボウだった。死体の状況から犯人は研究所内の人間だと思われた。ブラッケンリードの思いつきで所内に内偵者を潜入させることにしたマードックは、ペンソールに白羽の矢を立てる。

第12話「暗殺計画」

ビクトリア女王の孫、アルフレッド王子がトロントを訪問し、滞在中の警護をマードックとクラブツリーが仰せつかる。王子の補佐ジェニングスは、ブラザーフッドと呼ばれるアイルランド共和主義同盟がイギリス王室の誰かを狙っているという情報を陸軍省が入手したとブラッケンリードに警告する。その同じ夜、公園でマーガレット(マギー)・ギルパトリックの死体が見つかる。指には彼女がブラザーフッドであることを示す指輪がはめられていた。

王子の警護をクラブツリーに任せたマードックは、慣れないヒギンズとともに殺人事件の捜査に専念する。死体の確認に来たマギーの父親は、死体は娘ではなく、肩にある太陽の刺青も娘の刺青とは違うと主張する。マギーのルームメイトのアンは、マギーは最近、恋人のタッカーとの関係で悩んでいたようだと話す。マギーはタッカーと聖書研究会に参加していたというが、会の実態はブラザーフッドの集会だと思われた。

第13話「火星からの陰謀」

ルージュ・バレーでフランス系の木工職人アンリ・ガストンの死体が発見される。
高い木の枝から首を吊った状態で発見された死体は一見自殺かに見えたが、現場周辺にはガストン本人の足跡はおろか誰の足跡も残っておらず、死体の状況は他殺であることを示していた。

ガストンの作業場からは天体図や日誌、奇妙な光や物音の観測記録、ガストン所有の土地を高額で買い取りたいというルージュ・バレー土地開発社からの手紙が見つかる。ルージュ・バレー土地開発社は電力発電所建設計画のため谷一帯の土地を買収しようとしていたが、ガストンが土地売却を拒んだため建設予定地を上流域に変更していた。そのためガストンより下流域に土地を所有するマカイザック兄弟は土地を売却できなくなっていた。兄弟はガストンと対立したことは認めたが、殺してはいないと主張する。兄弟によれば、ガストンは火星人がトウモロコシ畑の中から彼を狙っていると思い込んでいたという。

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