TOP 過去のいっぴん うらばなし プロフィール リンク ご感想
タイトル
過去のいっぴん

第180回 現代に蘇った自然からの贈り物 梅染め

 
画像
画像
画像

今回のいっぴんは「梅染め」!
弥生三月。厳しい底冷えの冬を終え、少しずつ春の息吹を感じる月でもあります。早春の訪れを告げる梅の花は古くから人々に愛されてきました。梅の名所、北野天満宮では毎年2月25日に「梅花祭」が行なわれ、日本全国からたくさんの参拝客が訪れます。

京都市中京区にある梅香房。ご主人の山本晃さんは梅に魅了された人のひとりです。山本さんは梅染め友禅職人。「梅染め」とは平安時代から京都をはじめ各地に広がり、その後明治以降に途絶えてしまった技です。その消えた「梅染め」に強い興味を持った若かりし頃の山本さんは、様々な文献や資料をもとに「梅染め」の復活に挑戦することになりました。
現存する見本のない梅染め。すべては山本さんの想像です。やっとの思いで梅染めが世間に認められるようになるまで、なんと12年の歳月を費やしたといいます。

梅染めと聞いて材料は梅の花と思ってしまうところですが、実はそうではないんです。なんと材料は梅の枝。紅梅の若木を使うのです。一見ただの枝ですが、皮を剥いてみると中は真っ赤!この色が美しい紅梅色を生み出すのです。半日煮込んで鮮やかな赤色の染料を作り出し、見事な紅梅の薄紅色の生地に染め上げます。消えた幻の梅染めが復活した現在、山本さんの願いはこの梅染めが次世代へと継承されることだとおっしゃいます。そんな山本さんのもとには若い職人が集います。現代の感覚と調和し、新たなステップへと踏み出したばかりです。


■お店情報

梅香房
京都市中京区丸太町通り紙屋川上ル一筋目東入ル18-1
075-801-1137

すべてのいっぴん