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第176回 日本海の王様 伊根町の鰤

 
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京都府北部、丹後半島に位置する伊根町。日本海に面するこの町は、漁業の町として歩んで来ました。伊根町、伊根浦には「舟屋」という建物がおよそ230軒並びます。一階部分が、海につながっており、船のガレージの役割をはたす建物です。伊根町の独特の景観を醸し出しています。漁と暮らしが密接に関係している伊根町ですが、この町では冬に鰤漁が行われます。江戸時代には、藩主への献上品として用いられて来たと言われほど、立派な鰤がとれるんです。

伊根町の漁は、朝6時。朝の暗闇の中、降りしきる雪の中にかがり火を炊いた船が港を出て行きます。なんとも幻想的な風景です。定置網を用いての漁を行いますが、定置網は、いかに魚の通り道に網をはるかが肝心と言われています。春は、イワシ。秋はサバなど一年を通して、様々な魚がとれます。冬のこの時期は、鰤がとれます。ただ、一日1000本かかる日もあれば、一本もかからない日もあります。まさに、水もの。厳しい世界です。

伊根町鰤養殖組合。ここで、生きた鰤を見せて頂きました。鰤は、名前をかえる出世魚なんです。もじゃこ・はまち・まるご・鰤。鰤という名前を賜るまで、4年の歳月がかかるとのこと。長い年月をかけて出世する魚というわけです。宮津の魚市場では、その日漁でとれた魚が集まります。この日は、伊根浦漁港でとれた、鰤が目をひきます。とれた鰤はすぐには食べず、2・3日寝かすと油がのって食べごろを迎えます。

伊根町の津母にある、油屋では伊根町の鰤がコースで楽しめます。地域の人々の思いがつまった鰤。減寒の日本海の王様としての味わいは、素晴らしいものです。


■お店情報

油屋
京都府与謝郡伊根町字津母570
0772-32-0972

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