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第167回 友禅から生まれた鮮やかな染紙 京染紙

 
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今回のいっぴんは「京染紙」!私たちの身近にある紙。今ではほとんどが洋紙と言われる、機械で漉いた木材を原料としたものですが、一方和紙はコウゾやミツマタなどを原料とした手漉きの紙です。その風合いと温かみから昨今、その人気が高まっています。

1200年にわたり都がおかれた京都では、様々な文化が発展しました。紙においても写経などのほかに個人の文通や詩歌に使われその需要が高まりました。1919年創業の長谷川松壽堂は、創業以来和紙製品を提供してきた老舗です。美しい紋様と鮮やかな色合い、そして和紙の優しい風合いが魅力の千代紙は、和紙に木版で模様を刷ったもので、公家の間から生まれたものです。
長谷川松壽堂では、それまでの千代紙とは少し違った、ここ京都ならではの美しい和紙を生み出したのです。それが京染紙。今からおよそ35年前に、京友禅の型染めの技法を和紙に取り入れたのが始まりです。京友禅の型染めは、十数枚、時には百枚を越える型紙を使って型染め独自の美しさを表現することができます。様々な試行錯誤を繰り返し、和紙の世界と京友禅の美しい紋様世界が相まって「京染紙」が誕生しました。友禅柄のほかにも、源氏物語を表した絵画風のものなどは、一枚の絵として鑑賞することもできるほどの美しさです。

温もりのある風合い、京都の伝統的な文様世界。そして職人の手仕事の世界。それらがひとつとなり、伝統工芸でありながら新しい逸品が「京染紙」の魅力なのです。


■お店情報

長谷川松壽堂
京都市中京区三条通高倉東入桝屋町57
075-255-1515

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