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第165回 伝統と歴史を綴る 京の和本

 
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今回のいっぴんは「京の和本」!御池通と三条通の間にある寺町専門店会商店街、この賑やかな通りで、古い一軒の町家が目を引きます。古書を専門に扱う「竹苞書楼」は1751年に創業の出版と本の販売を行なってきた老舗です。現在もその歴史を物語る古い資料が残っていると言います。その中でもかつて出版を行なっていた頃の「木版」は、当時の手刷りという印刷の技法を知ることが出来ます。

もともと書物は仏教文化から生まれ、紙に書いたお経を繋ぎ合わせ、くるくると巻いたいわゆる「巻物」が書物のルーツと言われています。その後、簡単に読みたい箇所を開けることができるように、紙に折り目をつけた折本が生まれ、後に糸で頁を綴る冊子へと変化してゆきます。こうした書物の形態は日本に仏教とともに伝わったと言います。

京都には日本で唯一の手刷り木版本の出版社「芸艸堂」があります。創業100年以上の歴史を持ち、高度な技術で刷り上げられた色鮮やかな版画の数々を生み出してきました。このお店の出版を支えるのが製本を行なう安井製本所。今では少なくなった和本を扱っています。和本の製本には特殊な技術と経験が必要となります。明治35年に出版された神坂雪佳の図案集「海路」を再版するにあたっても、やはり安井製本所の技術は欠かせません。
一枚一枚、美しく刷り上げる職人、丁寧に頁を綴る職人、様々な職人の技術が重なりあい、新たな歴史の一頁となっていくのです。


■お店情報

竹苞書楼
京都市中京区寺町通御池下ル下本能寺前町511
075-231-2977

芸艸堂
京都市中京区寺町通二条南入妙満寺前町459番地
075-231-3613

安井製本所
京都市左京区夷川通川端東入上ル大文字町182-1
075-771-1126

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