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第164回 秋の都を染め上げる 京の赤色

 
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今回のいっぴんは「京の赤」!
燃え立つような赤に彩られる京都の秋。古くから紅葉の名所が多く点在する千年の都はいつの世も人々の心を震わせ、酔わせてきました。なぜ、私たちは「赤色」にこれほどまでに魅せられるのでしょうか?自然が作り出す赤、太陽の色、火の色、そして生命の根源の色。人々は暮らしの中にも、そんな不思議な魅力の「赤」を取り入れてきました。

京都で印象的な赤と言えば神社の前に建つ鳥居ではないでしょうか?これは「丹塗り(にぬり)」と呼ばれる技法で塗られたもので、鮮やかな赤が都の優美さを感じさせます。
続いての赤は「漆」。朱塗りの漆器はその雅な色合いと華やぎだけではなく、安らぎを感じさせます。それこそ、幾重にも塗り重ねた「赤」のもつ奥深さなのです。
染色家の吉岡幸雄さんは江戸時代から続く染司よしおかの五代目。植物染めによる伝統的な色の再現に取り組んでいます。冬、工房では紅花による染色が毎日のように行なわれます。紅花から染め上げられた布は匂いたつような紅の赤。繊細な美しさをかもし出すこの赤は自然からしか生まれないと言います。

燃え立つ赤、繊細な赤、深い赤、移ろいゆく赤。さまざまな赤に京の人々は憧れてきました。そんな人々が暮らしのなかに取り込んできた赤が、今も京の都を赤く染め上げているのではないでしょうか。


■お店情報

渡辺塗装店
京都市伏見区深草西浦町一丁目50
075-641-1123

石川漆工房
京都市伏見区毛利町111
075-621-1012

染司よしおか(店舗)
京都市東山区新門前通大和大路(縄手通)東入ル
075-525-2580

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