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第138回 色彩の輝きに魅せられる 京七宝

 
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今回のいっぴんは「京七宝」!
「七宝」という言葉は仏典にある金、銀、瑠璃、珊瑚や瑪瑙などの七つの宝を散りばめたように美しいことから名づけられたと言います。

京都に本格的な七宝の技術が伝わったのは明治のはじめ。今回、取材したのは京七宝の伝統的技法を今に受け継ぐ「ヒロミアート」。代表を務める野村ひろみさんは京七宝の美しさに見せられて40年。現代の暮らしに合った京七宝作りが野村さんのテーマです。

野村さんは京都らしさをそこに映し出すことが京七宝の特徴であると言います。七宝の制作工程はたいへん緻密な作業で、高度な技術が求められます。ベースとなる銀板作りからはじまります。そしてわずか1,2ミリの銀線を、ピンセットを使ってフリーハンドで形作っていきます。そして、それを銀板の土台に垂直に貼り付けていきます。気が遠くなりそうな、繊細で緻密な作業が続きます。その後、その銀線で囲まれた部分に、ガラスの釉薬を流し込み、焼成を行います。その釉薬を入れて焼成の工程を何度も繰り返すことにより、美しい表面、輝き、色合いが生まれるのです。最後に表面を磨き完成です。ひとつひとつに手作りの温かみと輝きが美しく放たれています。

もうひとつ、京の七宝の新しいキュートな一品をご紹介しました。それが、七宝作家の山本慶子さんの作る「京七宝スイーツ」。京七宝の土台に色とりどりのビーズが散りばめられた、まさにスイーツのようなわくわくするジュエリーです。女性に大人気だそうで、七宝を知らない世代にも受け入れられているとか。

新しい技法や美意識が伝統をも活かす、これこそ伝統の息づく町、京都のあり方ではないでしょうか。


■お店情報

ヒロミアート
京都市左京区聖護院頓美町17
075-761-7000

山本美術
京都市山科区竹鼻扇町12-52
075-591-5512

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