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第124回 京都が誇る技の結集 京仏壇

 
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今回のいっぴん物語は「京仏壇」!
皆さんの家には仏壇ってありますか?仏壇とはお寺さんのミニチュアのようなものと言えば分かりやすいでしょうか。江戸時代に入って幕府は「宗門改め」といって、誰もがどこかのお寺の檀家にならなければならないという制度を設けました。その制度によりそれぞれの家庭に仏教各宗派の仏堂を真似た「仏壇」を備え、お寺に参拝するかのごとく朝、夕、仏様に礼拝するという習慣が生まれたのです。そして、次第に先祖や身内の位牌を飾り、先祖供養としても仏壇が使われるようになったようです。

京都市七条新町にある若林佛具製作所。江戸時代の終わり、今から180年前に創業しました。京仏壇の特徴は箔押し、錺金具、漆、蒔絵など、細部に渡る技術の高さが特徴です。というのも、京仏壇は分業で作られ、すべて職人の手作り。最高の技と選び抜かれた材料で作る逸品中の逸品です。まずは仏壇の基礎となる木地は木地屋さんで、檜や松、欅などを使って仏壇の本体を作ります。また、各宗派に決められた図面に合わせて動物や花を彫る彫師、さらには仏壇の中の屋根を作る屋根専門の職人さんまでいます。そして、そうした木地に漆を施す塗師屋(ぬしや)さん。いくつもの工程を丹念に繰り返し、気の遠くなるような作業の後、見事に輝く漆塗の表面が生まれます。その後、箔押しの工程では、厚さ1万分の1ミリの金箔が寸分の狂いもなく張りつめられていきます。そのほかにも彫金などの高度な技術で作られた錺金具が仏壇に一層の輝きを与えます。そして最後の作業は、こうした職人たちが作り上げたパーツを組み立てる工程です。最後の大仕事とも言えます。ようやく、京都が誇る伝統工芸品の技の結集、京仏壇の完成です。


■お店情報

若林佛具製作所
京都市下京区七条通新町東入
075-371-3131

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