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第123回 春を告げる 京菓子

 
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今回のいっぴんは「春を告げる京菓子」!
京都では季節ごとに様々な行事があり、それとともに季節のお菓子があります。
冬と春をわける節分。柏屋光貞にはこの年に一度の節分の日にしかお目見えしないお菓子があります。それが「法螺貝菓子」。白味噌と甘く煮た牛蒡を道明寺粉の薄皮で包みます。味噌の塩味と牛蒡の甘さがなんとも京都らしい一品です。

節分の翌日はもう春。梅の便りもちらほら聞かれます。梅で有名な北野天満宮の門前に店を構える「お婦久軒」の「梅もち」。見事に咲き誇る北野天満宮の梅にちなんで作られたお菓子で、梅の甘酸っぱさと白餡の上品な甘さ、そしてなにより薄ピンクに色づいた姿が、春の訪れを感じさせてくれます。

この「梅」と言えば「うぐいす」。北野天満宮のそばに建つ「老松」では鶯色が鮮やかな「うぐいす餅」がいただけます。本来、鶯は「灰色」で、いわゆる「鶯色」と言われる色は「メジロ」の色なんだとか。「ホーホケキョ」を奏でてくれる美しい鶯の鳴き声、その音に色をのせてみたい。そんな思いがこのお菓子には込められているのでしょう。

早春、梅とともに京を彩る椿の花。2月、春の訪れを待ちかねて「椿餅」の名が聞かれるようになります。源氏物語にも登場した歴史の長いお菓子です。南区の大石橋二葉軒の椿餅は、蒸した道明寺餅で餡を包んだお餅を、青々とした瑞々しい椿の葉で挟みます。シンプルなお菓子ですが、その見た目の瑞々しさ、艶やかさはなんとも言えない春の美しさを感じさせてくれます。

つくづく雅な春を告げるお菓子たち。古に思いを馳せながら、優雅な気持ちで味わいたいものです。


■お店情報

柏屋光貞
京都市東山区安井毘沙門町33-2
075-561-2263

お婦久軒
京都市上京区今小路通御前通西入紙屋川町825
075-461-0974

老松
京都市上京区北野上七軒
075-463-3050

大石橋二葉軒
京都市南区東九条中御霊町25
075-691-5026

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