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第122回 京の冬を彩る旬の野菜 壬生菜

 
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今回のいっぴんは「壬生菜」!
「壬生菜」は名前のとおり、この地域と地名に由来します。壬生は古来より京都盆地から流れる地下水が湧く土地で、水質にもたいへん恵まれ、菜種、藍のほか、特に上質な水菜の産地でした。そんな壬生で栽培されていた水菜から江戸末期、自然交配で生まれたヘラ型の細長い丸葉、繊維が少なく、ほのかな苦味が特徴の新種を、生まれた壬生の名前にちなんで「壬生菜」と呼ぶようになったそうです。

現在、壬生は都市化が進み、ここではもう壬生菜は栽培されていませんが、京都府北部や滋賀県を中心に栽培され、今も京都の冬を代表する根強い人気の野菜です。

壬生寺の近く、新選組の屯所であった八木家に隣接する鶴屋鶴壽庵では、壬生菜を使った御菓子「屯所餅」を食べることができます。新鮮な壬生菜を細かく切り、蒸した後にお餅とまぜるだけという、とてもシンプルな御菓子ですが、中に包まれた餡子とお餅に隠された壬生菜の瑞々しい風味が素朴な美味しさをかもし出します。

京都で壬生菜の食し方で最もポピュラーなものといえば、お漬物です。京都市東山区にお漬物の老舗「赤尾屋」。壬生菜の漬物を切らずに販売するため、丁寧に何度も根っこを流水で洗い、手間隙をかけて漬け込みます。お好みの大きさに切ってご飯と一緒に食べれば、繊維が少ないため口に残らず、それでいて浅漬けのしゃきしゃき感が絶品です。壬生菜はその他にもお鍋に入れても、サラダにしても美味しい。冬になると壬生菜は旬をむかえ、ますます美味しくなります。壬生菜は京都の冬を何倍にも楽しませてくれます。


■お店情報

壬生寺
京都市中京区坊城仏光寺北入る
075-841-3381

鶴屋鶴壽庵
京都市中京区壬生梛ノ宮町24
075-841-0751

赤尾屋
京都市東山区本町七丁目21
075-561-3032

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