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第103回 時代を切り取った美の象徴 障屏画

 
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今回のいっぴんは「障屏画」!障屏画ってご存知ですか?障壁画と屏風絵の総称のことで、障子や襖、杉戸、屏風、衝立などに描かれた絵画を言います。京都には名だたる障屏画が数多く残っています。大画面に描かれた障屏画がもっとも花開いたのは桃山から江戸時代初期。歴史に名を刻むことになる絵師たちが多く京で活躍しました。

世界文化遺産の二条城。二の丸御殿の障屏画は徳川家光が改修を行なった際に描かれたもので、奇跡的に残った作品。その数は2000面を越え、うち954面は重要文化財に指定されています。この障屏画を制作したのは日本絵画史上最大の画家集団と言われる狩野派です。

天才たちによって描かれた障屏画は、これらを保存修復する人々の力があってこそ、現在に日の目をみることができます。制作から400年近くを経て、絵の具が剥がれ落ちたり、色が薄れたり、紙の損傷も進んでいます。そこで障屏画を永く保存するために、障屏画の模写を制作し、原画を保存する事業が行なわれているのです。

模写は日本画家たちが伝統的な材料と技法を用い、美術史専門家の監修の下に当時の姿を復元するため、慎重な検討を重ねた上で制作されます。なんと一枚にかかる時間はおよそ3ヶ月。巨大な画面構成と荘厳な空間は、今の時代に眺めている私たちに、およそ400年という昔への旅へ導いてくれるようです。


■お店情報

圓徳院
京都市東山区高台寺下河原町530
075-525-0101

元離宮二条城
京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
075-841-0096

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