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第102回 目と心を楽しませてくれる 京干菓子

 
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今回のいっぴんは「お干菓子」!
水分が少なく乾いたお菓子をさして言う干菓子。生菓子に対して、その形や色など、見て楽しむことに重点が置かれています。花鳥風月や風景など、雅な日本的感性を表現したものが多く生み出されてきました。そんな干菓子が最も光り輝く場、それがお茶席です。茶道三千家のご用達で400年の歴史をもつ「亀屋伊織」。創業以来お茶席の干菓子を専門に扱ってきました。干菓子はあくまでも脇役。主役のお茶を引き立たせる添え物がゆえにお茶席の雰囲気に溶け込むよう、作りすぎてはいけないとの代々の教えを守り続けています。

続いては西陣にある「塩芳軒」。こちらの「千代たんす」は鹿の子模様の千代紙が張られた小さな箪笥の引き出しいっぱいに入った色とりどりのかわいらしい干菓子が目を引きます。そして菓子作りに欠かせない菓子型がずらりと並ぶ倉庫。その数は1000本を越えるとも言われ、伝統の道具と技術とを受け継ぎ、シンプルなデザインで完璧に自然の美しさを現した干菓子が生み出されます。

最後は四条新町上るの「長久堂」。こちらの人気の干菓子といえば能や狂言で使われる「面(おもて)」をかたどった「花面」です。能楽の面は幽玄の美を深く秘め、喜怒哀楽、人の心を表します。熟練の能面師がデザインした菓子型で作られる贅沢な干菓子。緻密で本物の面のような見事な干菓子です。

長年の時を経て辿りついたシンプルなデザインと奥深い味わい。京干菓子はこれからも多くの人の目と心を楽しませてくれることでしょう。


■お店情報

亀屋伊織(茶席用のみ販売)
京都中京区二条通東新町入る
075-231-6473

塩芳軒
京都市上京区黒門中立売上る
075-441-0803

長久堂
京都市北区上賀茂畔勝町97-3
075-712-4405

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