TOP 過去のいっぴん うらばなし プロフィール リンク ご感想
タイトル
過去のいっぴん

第97回 うなぎも驚く奥深さ 京町家

 
画像
画像
画像

今回のいっぴんは「京町家」!
京都の街を歩くと、趣き深い町家の風景に出会うことができます。さて、そんな町家の構造。外からは見えにくく、中からは外が見える「格子」や、雨の跳ね返りから家の壁を保護する「犬矢来」、折りたたみ敷きの「ばったり床机」など、どれもが機能性を追及した美しい姿をしています。そして最大の特徴は何と言っても「うなぎの寝床」と呼ばれる間口が狭く奥に長い構造です。一体なぜこのような寝床が生まれたのでしょう?一般的には「間口の広さで税金が決められていたため、税金対策のために細長くした」と言われていますが、実はこれあくまでも俗説なんです。詳しいことはわかっていませんが、平安京の碁盤の目に要因があるのではと考えられています。人口増加に伴って狭い空間をできるだけ活用しようとした結果、あのように通りに面して狭い入り口が立ち並んだということなんです。

また、町家には京都の猛暑をしのぐ工夫がたくさんあります。例えば表の玄関から裏口へと通じる「通り庭」によって風の通り路ができたり、庭に打ち水をすることで上昇気流を生み出し部屋に風を呼び込んだりするのです。また、夏になると襖や障子を簾戸と呼ばれる風通りの良い夏障子に替えます。さらに室内にすだれをかけることで日差しを避けたり、畳の上に網代を敷いて素足に直接涼感を伝えます。こうして夏座敷に衣替えした町家は、京都の暑い夏を乗り切る空間に生まれ変わるのです。

さまざまな工夫と知恵を凝らした町家。しかし、機能性が高いだけではなく、町や人に優しい一面も忘れてはいません。京の町に立ち並ぶその美しい姿は、京に住むひとだけではなく、訪れる全ての人を魅了して止みません。


■お店情報

京町家再生研究会
http://www.kyomachiya.net/index.html


御料理光安
京都府京都市中京区東洞院夷川上ル東
075-212-3381

すべてのいっぴん