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第94回 食べられません!? 祇園祭の厄除け粽

 
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今回のいっぴん物語は「祇園祭の粽」!
京都に梅雨明けと本格的な夏の訪れを告げる祇園祭。今や100万人の観光客が訪れる日本有数のお祭りですが、そもそも祇園祭は八坂神社の祭礼で、疫病退散、厄除けを祈願して行なわれてきました。その祇園祭に欠かせないものの一つがこの粽。各山鉾町で7月14日から16日の宵山の間だけ授与されます。そう、この粽、食べられないのでご注意。これはいわゆるお守りで、中にお餅が入っているわけではありません。この粽は家に持ち帰り、玄関の軒先に1年間吊るします。こうすることで、厄除けとして家を守ってくれると言います。

こうした粽を作っている里が京都市北区にあります。昔から40数軒の家で粽作りを担ってきました。今では毎年10万個の粽を作り続けています。かつて粽作りは女性たちが田畑の仕事の合間をぬって行った作業でした。その作り方は母から嫁、そして娘へと代々受け継がれてきたそうです。
作られた粽はその後各山鉾町へと運ばれ、その町内の子供から年配方まで幅広い世代の皆さんが仕上げ作業を行なう風景が見られます。

さて、本来祇園祭の粽は食べられませんが、しかし近年、食べられる粽が祇園祭で売られるようになりました。山鉾のひとつ、黒主山が販売する粽です。その粽を製造しているのが「麩太」です。素朴な味わいが好評で、毎年すぐに完売するそうです。
祇園祭の粽。町を歩いてみれば、家々の軒先に吊るされているのを容易に見つけることができます。京の都で歴史の時を刻む祇園祭。現在もその精神は京都の人々に深く根付いています。


■お店情報

麩太
京都市中京区西ノ京職司町25
075-841-2800

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