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第93回 爽やかさとで淡い夏の思い出を運んでくれる 夏の京菓子

 
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今回のいっぴんは「夏の京菓子」!七月に入り、各山鉾町から二階囃子の音が響き渡るようになると、夏の都は祇園祭一色となります。山鉾のひとつ、菊水鉾では毎年鉾会所でお茶席が設けられ、客をもてなします。そこで頂けるお菓子が亀廣永の作る「したたり」です。口に入れるととけるような独特の食感が上品なお菓子。京都の祭の季節を感じるお菓子です。

夏祭りの楽しみと言えば、金魚釣り。思い出に深いこの夏の金魚を、そのままお菓子に映したお菓子が、松彌の「金魚」。金魚鉢とその中を気持ちよさそうに泳ぐ2匹の金魚を寒天と羊羹を使って見事に再現したお菓子です。手間暇をかけて作られたこの繊細なお菓子。見た目に涼しいいっぴんです。

昔は家の庭に植えられていた夏蜜柑。そんな夏蜜柑に注目したのが老松が作る「夏柑糖」です。夏蜜柑の皮をまるごとそのまま器にし、中に果汁を使った寒天を流し込んだお菓子。食べてみると、甘酸っぱさと独特の苦味が口いっぱいに広がります。またゼリーとは違う寒天ならではの舌触りがさらにさっぱりとした涼しさを感じさせてくれます。

夏の海を連想させるお菓子、亀屋則克の「浜土産」(はまづと)は本物の蛤の貝殻を使ったお菓子です。貝の中いっぱいに入った琥珀糖が美しく、一粒の塩辛納豆が味のアクセントとなり、見事な調和を生み出します。

そして最後が京都の夏のお菓子の代表格、竹入りの水羊羹。二條若狭屋でも「竹水羊羹」として売られています。青みも際立つ清々しい青竹に流し込まれた上品な水羊羹は、見た目だけでなく、香りも夏を運んできてくれます。
京の夏菓子は爽やかさと夏の淡い思い出を運んでくれるいっぴんばかりです。


■お店情報

亀廣永
京都府京都市中京区高倉通蛸薬師上る和久屋町359
075-221-5965

松彌
京都市中京区新烏丸通二条上ル
075-231-2743

老松
京都市上京区北野上七軒
075-463-3050

亀屋則克
京都府京都市中京区堺町通三条上ル
075-221-3969

二條若狭屋
京都市中京区二条通小川東入ル西大黒町333-2
075-231-0616

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