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第82回 しなやかな味わい 竹工芸

 
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今回のいっぴんは「竹工芸」!
これまでにご紹介してきた「いっぴん」、和傘や京御簾、京提灯。みなさん覚えていますか?これらに使われている材料、そう、竹が今回の「いっぴん」です。

「竹取物語」の舞台は京都であったと言われるほど、京都と竹は古来より深いかかわりを持ってきました。山に囲まれた京都は、夏は蒸し暑く、冬は底冷えという盆地特有の気候と、肥沃な土壌で質のよい竹が育つようになりました。また、文化都市として恵まれた環境の中で京都は竹の都として知られてきました。

竹工芸に使う材料の竹はただの竹ではありません。「京銘竹」とよばれる専門の職人によって加工された竹なのです。京銘竹のひとつ、「白竹」は艶やかで象牙色が美しい竹です。こちらは熟練の職人により表面の色を丁寧に落とし、象牙色へと加工したものなんです。
その京銘竹を使った竹工芸を作るのが、こちら300年以上の歴史を持つ「竹又中川竹材店」。これまでに国を代表する文化財を多く手掛けてきました。丁寧に節の位置を揃えて編みこむようにして並べた「竹枝穂垣」や、竹垣を小さくしたような「袖垣」など、庭園に欠かせない存在のこれらは熟練の職人が作り出すいっぴんです。

さて、もうひとつ。創業100年の歴史を持つ「公長斎小菅」。こちらは現代の竹工芸、竹を使ったバッグなどをデザインし、ファッション業界からも注目される存在です。
京都の竹から生まれたのはかぐや姫ではなく、竹工芸。時代とともに育まれた技術の結晶は、まさに未来を照らす光る竹だったんですね。


■お店情報

清水銘竹店
京都府向日市上植野町桑原13
075-933-6885

竹又中川竹材店
京都市中京区御幸町通二条上る達磨町610
075-231-3968

公長斎小菅
京都市中京区油小路姉小路下る宗林町88番地
075-253-1186

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