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第71回 職人の命を映す 京印章

 
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今回のいっぴんは「京印章」
京都には判子の神様がいるって知っていましたか?世界遺産の下鴨神社には「印納社」というお社があり、古くなった判子を供養してくれます。日本で唯一の判子の神様。京都の判子にはすばらしい伝統と歴史があるんです。

京都は古くから政治文化の中心地として栄え、両者の高い需要から判子技術が発達してきたと考えられています。才能豊かな芸術家たちは、その作品の完成を意味する落款の作成を京都の印章職人たちに求めました。また、現在も国の最高印として、また天皇の実印として使われている「国璽」と「御璽」。これも京都の印章職人が作ったものです。わが国でもっとも大切な判子を京都の職人が作ったとは、その技術がいかに優れていたかがわかります。

今もその技術を受け継ぐ「小泉湖南堂」。ご主人の小泉景さんは手作業での印章作りにこだわってきました。厚生労働省が選出する「現代の名工」に輝く人物です。小泉さんの作り上げた京印章。繊細でありながら、掘り出された文字の力強さに圧倒されます。京印章に多く使われるのが「印篆」という書体。中国漢時代の書体であり、線の美しさが特徴です。細かな曲線を寸分の狂いもなく彫り上げていく小泉さん。まさに職人のなせる技。「印章はその人の品格を表現したり、偲ばせたりする優雅なアートであるべき」とは小泉さんの言葉。小泉さんは印章を芸術の域に高めたと言えます。

小さな四角の中に込められた様々な技術、想い、魂。職人が命をかけて作る京印章はまさに京の「いっぴん」です!


■お店情報

小泉湖南堂
中京区麩屋町通二条上ル
075-231-1293

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