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第70回 伝承から拡がる新たな可能性 京版画

 
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今回のいっぴんは「京版画」!
京都の版画には長い歴史と世界に誇る素晴らしい作品の数々があります。

寺町二条にある芸艸堂さん。蔵の中には日本で最も多く、歴史的にも芸術的にも貴重な「版木」の数々が保管されています。例えば伊藤若冲の作品。若冲が描いた鮮やかな作品が版画として時を経て現代の私たちの前に蘇ります。日本で唯一の木版画の出版社である芸艸堂さんは今で言う総合プロデューサーのような役割を担っています。版画は絵師、彫師、刷師の技術的連携によって支えられています。制作の工程すべてが熟練した職人による手作業のみで制作される木版本は、現在ではそれ自体が貴重な美術品なんです。

明治24年創業の竹中木版。木版の重要な「刷り」を請け負っています。竹中清八さんは「現代の名工」や「京の名工」にも選ばれる手刷木版の第一人者です。古い版木を蘇らせ、素晴らしい作品へと導きます。息子さんの竹中健司さんは5代目の当主。健司さんの作品は世界各地の美術館で展示されていて、世界中で高く評価されています。
木版の基盤となる彫師は刷師や版元と充分に相談したうえで、何枚の色板が必要なのか、線の太さ細さまで綿密に計算し、熟練の技で版木を彫りあげます。版木が彫師から刷師へと渡り、いよいよ完成。

1200年前に伝来し、日本の文化として独自に花開いた京版画の世界。その技術やセンスを伝承しつつ、新たな可能性を生みだしてゆく。まだまだ進化を続ける京のいっぴん「京版画」です。


■お店情報

芸艸堂
京都市中京区寺町二条南入
075-231-3613

竹中木版
京都市中京区西洞院通竹屋町上る田中町136
075-211-6941

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