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第66回 自然で素朴な古老柿の魅力にせまる!

 
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今回のいっぴんは「古老柿」!
皆さん、古老柿ってご存知ですか?京都の宇治田原町に古くから伝わる食べ物で、一般的な干し柿とは違って吊るすのではなく、柿屋という櫓のようなところにムシロを敷き、その上に並べて干すのです。そして専用の機械に入れてコロコロと回転させます。そしてまたムシロに並べて風にさらします。それを繰り返すこと数週間。オレンジ色だった表面が濃い色に変化し、次第に真っ白な粉が吹き「古老柿」になるのです。

実は宇治田原にはこの「古老柿」にまつわるとても不思議な伝承民話が伝わっているのです。…むかしむかし、村にたくさんできる渋柿をもてあましていた村人のもとへ、一人の美しい娘がやってきて、その渋柿を甘くする方法を教えました。びっくりした村人は娘の正体を知ろうと後をこっそりとつけました。するとなんと山の大きな岩の前で忽然と娘は姿を消したそうです。村人はきっと禅定寺というお寺の観音様の化身だったのだろうと、その岩に「美女石」と名前をつけ、今もお寺には古老柿が供えられ続けられています。

この古老柿を生産されている農家は現在30軒。その1人下岡久五郎さんを訪ねました。「古老柿」づくりはたいへんな手間ひまがかかるため下岡家では家族総出で作業を行っています。砂糖などの添加物は一切入れず、冬の冷たい風と太陽の暖かさという自然の力だけで生み出す素朴で優しい甘さの「古老柿」。
農家の皆さんの手間ひまと愛情の詰まったとってもやさしいいっぴんでした。


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