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今回のいっぴん物語は「京繍」! 京繍、京都の刺繍ってご存知でしたか?ご存知ない方、多いかもしれません。でも、狩野永徳の「上杉本洛中洛外図屏風」を刺繍で製作したという話題なら聞いたことあるのでは?そう、あの刺繍作品を製作されたのが、今回取材した「繍司長艸」さんです。 刺繍は仏教とともに中国から伝わりました。仏の姿を刺繍で現した「繍仏」が発達し、その後、平安時代には衣服の装飾として施されるようになりました。江戸時代には刺繍専門の職人を抱える「縫部司」という役所が京都に置かれました。繍司長艸はその華麗な装飾の伝統を今に引き継ぐ工房です。 ご主人の長艸敏明さん。18歳の頃より大学へ通う傍ら、職人のもとへ刺繍を習いに通われました。厳しい修行を重ね、30歳を迎えるころには自分の作品づくりを真剣に考えるように。自らの作品づくりに役立つようにと能や茶道など一通りの伝統和芸を学ばれ、また芸の肥やしにと祇園大学へも足しげく通われたそうですよ。もうおひとり、ご主人の公私ともにパートナーである奥様の純恵さん。ご結婚を機に刺繍を学ばれ、今では刺繍作家として活躍されています。ご夫婦はおふたりでパリの一流ブランド、エルメスのショーウィンドウを飾る刺繍作品など、次々と素晴らしい作品を生み出されておられます。ご夫婦の一針一針に込められた愛が、作品に命を吹き込みます。 京都の様々な伝統が育んだ芸術、京繍。伝統が伝統を生み出す、京のいっぴんでした! |
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■お店情報 長艸刺繍工房 長艸・貴了館 |
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