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第58回 愛情と智恵の詰まったスローフード 京のおばんざい

 
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今回のいっぴんは『おばんざい』です!最近、あちらこちらで耳にする「水菜のたいたん」などのおばんざいメニューですが、おばんざいの本来の意味や歴史をご存じでしたか?

「おばんざい」、漢字で書くと「お番菜」と書きます。「番」は「番茶」や「番傘」と同じで「普段の」という意味です。今は店で食べるイメージの強いおばんざいですが、かつては京都の家庭で普段に食べられていたおかずのことだったんです。

京都で200年以上、伝統の京町家を守り続ける杉本家。杉本家には京都の食文化についてとても重要な資料が伝わっています。それが「歳中覚」。これは食と年中の暮らしなどを詳細に記録した備忘録で、何日に何を食べるかという決まりが記し伝えられています。
例えば毎月13日にはご飯と小豆、小芋、焼き豆腐のみそ汁。毎月21日は茶飯と豆腐汁。家事を合理的にこなすためのアイデアだったようです。そして合理的であるとともに、皮や葉っぱなども料理にし食べ物を大切に使う、手を加えて違う味にして飽きさせない、美味しそうに見える工夫をする、食器など時々に合わせたものを使い、使わない食器は大切に保管するなど愛情と智恵の詰まった料理がおばんざいなのです。

本来は家庭料理だったわけですが、今はそれらがスローフードの代表として人気を集めています。京都のお母さんたちが家族への愛情と、そしてお袋の智恵でもって作り続けられていたおばんざい。京都の少し敷居の高い文化とは違った、もうひとつの京都の魅力です。


■お店情報

杉本家
京都市下京区綾小路通新町西入ル矢田町116番地
075-344-5724

ますだ
京都市中京区先斗町四条上ル
075-221-6816

嵐山ぎゃあてい
京都市右京区嵯峨天竜寺造路町19-8
075-862-2411

百足屋本店
京都市中京区新町通錦小路上ル百足屋町380
075-256-7039

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