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第56話 香りと触感の味わい 錫器

 
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今回のいっぴんは「錫器」、そう「錫で出来た器」です!

まずは漢字テストです。金偏に「失」うは?…答えは鉄(てつ)ですね。続いて金偏に「同」じは?…銅(どう)です。では、金偏に「易」しいは?…これが、今回の主役の「錫」です!なぜ金偏に易しいと書くかというと、とても成形し易い金属というところに由来しているんです。傷を付けても簡単に溶かして再生でき、また切ったり曲げたりの作業も他の金属に比べるとたいへん扱い易いそうです。使えば使うほど人の手によく馴染み、使いやすくなっていきます。しかし錫の良さはそれだけではありません。錫の独特の甘いような香りがお酒にとっても合い、お酒の味がまろやかになると言われているんです。

京都で代々錫の製品を扱っておられる「清課堂」さん。江戸末期に創業し、現在まで茶道具や、酒器、さらには宮中の御用や寺社仏閣の荘厳品などを製作しつづけています。7代目の山中純平さんは今も伝統を受け継ぎ、技術だけではなくその精神をもしっかりと受け継いでいらっしゃいました。「錫は数十年、数百年と生き続け、長年のうちに纏うその変化をも取り込み、自らの美とする。その時間軸を計算した物づくりを」というのはご主人のお言葉です。

長い時間を経て、なお輝きを増す錫器。それは京都の伝統、そして文化と同じ、長い歴史が与えた美しさなんですね。


■お店情報

清課堂
京都市中京区寺町通り二条下る妙満寺前町462
075-231-3661

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