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第51話 環境にやさしい灯火 京蝋燭

 
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今回のいっぴんは京都で作られ続ける蝋燭、「京蝋燭」!

蝋燭は6世紀半ば、仏教とともに中国から伝えられ、製造もその頃から始まったと言われています。しかし当時は朝廷や寺院など限られた人たちだけが使える高級品で、庶民が使えるようになったのは江戸時代後期。しかも、すぐに西洋ローソクが一般に普及し、和蝋燭が世間で活躍したのはほんの短い時間でした。とはいえ、化野念仏寺千灯供養やお寺など、和蝋燭は今も伝統行事や風物詩をしっかり演出してくれています。

東本願寺の南、七条通りに面した蝋燭の看板。70年前から浄土真宗のお寺へ京蝋燭を納めている丹治蓮生堂さん。ここは蝋を手で塗り掛けまっすぐにならして棒状に仕上げていく伝統的な製法「生掛け」を現在も守り続ける京都で唯一の蝋燭のお店。力と根気、なにより長年鍛えた勘が必要とお話してくださったのは、ご主人の丹治潔さん。機械に負けない正確さと人の手の温かみで蝋燭を作り上げます。出来上がった蝋燭を立ててみると、その立ち姿だけでもどこか凛として気持ちをきりっとさせてくれます。

生掛けで作られた蝋燭の年輪のように重なる蝋。一重ひとえが丹治さんの手によって巻かれたものです。その温かみが美しい灯火となって幽玄で神秘的な世界を生み出します。京都の様々な伝統を陰で支え続けた光ですね。


■お店情報

丹治蓮生堂
京都市下京区七条通烏丸西入中居町114
075-361-0937

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