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第48話 日本文化の未来を灯す伝統の灯り 京提灯

 
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京都で提灯といえば祇園祭の宵山。保存会の会所や店先に提灯が並び、コンチキチンの祇園囃子とともに、お祭りムードを高めます。また、京都に住む人々にとって提灯といえば京都発祥のお祭、地蔵盆。各町内にはそこに生まれた子供たちの名前の入った提灯が掲げられ、子供たちの健康や安全を祈願します。

竹ひごを筒状に組み、その周囲に障子和紙を張ったものの中に蝋燭を入れたのが提灯。上下から蛇腹のように折りたたむことができ、この構造は日本独自のものといわれています。

そんな伝統のいっぴんを現在も京都で作り続けているお店があります。京提灯製造卸、小嶋商店。日本の提灯作りには2種類あり、最もポピュラーなのが竹ひごを螺旋状に巻いて作る「巻骨式提灯」。大量生産に向いている反面、耐久性が無いと言われています。そしてもうひとつは竹の平骨を一本一本輪にして作る「平骨式提灯」。手間がかかるのですが、丈夫でとっても長持ちします。小嶋商店ではこの平骨式提灯にこだわり続けて製造しています。そんな小嶋商店の提灯は京都の街中で大活躍しています。南座の前の提灯、六角堂の大きな提灯などあちらこちらで見ることができるんです。

さて、小嶋商店の工房。中を覗いてみると…なんだか若さで活気付いています。そうなんです、この小嶋商店には後継者不足という言葉はありません。2人の息子さんや近所の青年が一生懸命に提灯作りの修行中です。もう職人の仲間入りだそうで、今後がとても楽しみです。

京都の街をほんのりと照らす京提灯。若い力に支えられながら、伝統の灯りが消えることはないようです。


■お店情報

小嶋商店
京都市東山区今熊野椥ノ森町22
075-561-3546

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