TOP 過去のいっぴん うらばなし プロフィール リンク ご感想
タイトル
過去のいっぴん

第41話 豊かな水の恵み 賀茂なす

 
画像
画像
画像

京都の夏を彩る京野菜の代表、賀茂なす。まるまると太った愛らしい姿と、ムッチリ厚い肉質と甘くて濃い味が特徴です。

本来の品種名は「大芹川」といい、下鳥羽にある「芹川」あたりで小型・中型の丸なすが栽培されていたそうです。それが大型になって「大芹川」という名前になりました。普段呼んでいる「賀茂なす」というのはもちろん上賀茂・西賀茂の地名が由来です。賀茂なすは皮が他より硬く、さらにヘタに鋭い棘をもっています。これは、中身を守ろうとしているからだそうです。それほど、中身が美味しいのです。

上賀茂で栽培される賀茂なす。西は賀茂川、東は高野川の二つの流れに挟まれ、豊かな土壌と豊富な水に恵まれた上賀茂は、確かに賀茂なす作りに最適な場所といえます。賀茂なすは「水喰いの肥料喰い」と言われています。賀茂なすは大きな実、緻密な肉質を作るため、大量の水と肥料で中の細胞を育てなければなりません。そのため土の下にパイプを通し、水に液肥を混ぜて送る工夫がされています。また、ばらつきの無い大きな実を育てるために細かな剪定を行うなど、たいへんな手間と時間がかかります。

京都に流れる川が育て上げてきた賀茂なす。つやつやと太陽を照り返し、水と栄養をいっぱいに蓄えてまるまると太った賀茂なすを、人々は夏の風物詩として大切に守ってきたのです。賀茂なすを一口食べてみれば、瑞々しい食感が京都の夏を感じさせてくれます。


■お店情報

とり市老舗
京都市中京区寺町通三条上ル
075-231-1580

京・旬野菜料理直曾撰
京都市中京区寺町通三条上ル(とり市老舗正面)
075-231-7010

すべてのいっぴん