TOP 過去のいっぴん うらばなし プロフィール リンク ご感想
タイトル
過去のいっぴん

第40話 京の夏をはんなりあおぐ 深草うちわ

 
画像
画像
画像

梅雨が明けると暑い夏がやってきます。京都の夏はホンマにあつおまっせ!
ふ〜暑い。ぱたぱたぱた…。今回のいっぴんはそんな季節にピッタリの「深草うちわ」。

深草うちわの誕生は江戸時代前期。瑞光寺というお寺を開いた元政上人がたいへん親孝行な方で、自分の両親をこのうちわで、あおいでいであげたいという思いから考案したのです。元政上人に頼まれて、それを実際に作ったのが、現在も京都の岡崎でうちわ屋を営む小丸屋住井さんです。

しかしこの「深草うちわ」江戸時代には京土産を代表するヒット商品でしたが、
残念ながら時代の流れに押され明治末期には姿を消してしまいました。

時は流れて、平成十二年。花街に春を告げる、都をどりの舞台で「深草うちわ」が蘇りました!きっかけとなったのは長年「深草うちわ」の研究を続けていた龍谷大学名誉教授の宗政五十緒さんと小丸屋住井さんの出会いでした。
この出会いから両者の「復活させたかった!」という思いが結実したのです。こうして復元された深草うちわは当時と同じ花鳥風月をデザインした素朴な味わいで、その面影を今に伝えています。さらに新深草うちわのシリーズも新しく誕生しました、京都の名所や祭りを描いた名所図会をアレンジした色鮮やかなデザインのうちわです。

人をあおいであげたいという優しい気持ちと、蘇らせたいという強い気持ちが生んだ、
深草うちわ。想いと想いが重なって、現代に優しい風を運んできてくれます。


■お店情報

小丸屋住井
京都市左京区岡崎円勝寺町
075−771−2229

すべてのいっぴん