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第38話 京和傘 京都で唯一の和傘屋

 
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6月、雨の季節がやってきました。というわけで、今回のいっぴんは「京和傘」。

京都には和傘がよく似合いますが、でも実は京都で和傘を作っている店は現在たった1軒しかないんです。それが日吉屋さんです。和傘の最盛期と言われる明治初期には京都だけでも200軒ほどの店があったそうですが、時代の流れの中で数が激減しました。そんな中、京都の伝統の和傘を現代に受け継ごうと奮闘されたのが、現在の当主である西堀耕太郎さんです。

実は西堀さん、学生の頃は海外留学をするなど西洋文化を学んでいました。ところが海外留学が逆に日本文化に改めて気づくきっかけとなったのです。運命というべきか、その後結婚された女性のご実家が京都の和傘屋だったことから、廃れかけている京和傘の復興に奮闘することになったのです。しかし、もちろん職人でなかった西堀さんが和傘を作れるようになるまでには、たいへんなご苦労があったようです。失敗を繰り返しながら技術を習得するとともに、早くからインターネットでの販売に乗り出したことで、現在は京都だけでなく日本各地、世界からの注文を受けるほどにまでなりました。

伝統とは革新の連続、というのは西堀さんの言葉です。技術を受け継ぐだけでなく、新たな革新を生み出す。それが本当の意味で和傘の伝統を継承することになるのですね。そんな新しい伝統に取り組む西堀さんの工房には、若いお弟子さん達がぞくぞくと集まっています。今後、京都の若手職人さんたちに注目です。


■お店情報

日吉屋
京都市上京区寺之内通堀川東入百々町
TEL:075-441-6644

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