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第35話 今、見直される便利な布 風呂敷

 
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今回のいっぴんは便利な四角い布“風呂敷”です。風呂敷って普段から使っていますか?実は風呂敷ってとても便利なんです。

一見敷居の高そうな風呂敷ですが、まずは入門編から。風呂敷によく描かれる日本の伝統文様は実は“モノグラム”なんです。今回ご紹介する「京都掛札」。店の奥にはカラフルでさまざまな文様が描かれた風呂敷が並んでいて、お洒落な雰囲気が漂います。

3代目ご主人は家紋や伝統文様のデザイン性や、隠された意味の面白さに興味をもち、それをたくさんの人に知ってもらいたいという思いから、扱いやすく値段もお手ごろな綿風呂敷を作ることを考え出しました。例えば唐草文様…泥棒のイメージが強いですが、実はあのつるが四方に延びる図柄、「延命長寿・子孫繁栄」を象徴しているのです。意外にもめでたい品物だったんですね。綿風呂敷、現在では若い人を中心にラッピングアイテムとしてや、畳めるカバンとして受け入れられています。

それでは次に京都に伝わる伝統的な風呂敷をご紹介しましょう。明治34年創業の「風呂敷・袱紗の宮井」。現在でも需要が日本で最も多い関西の伝統に支えられてきた風呂敷は「引き染め」と呼ばれる技法で作られています。職人が一枚一枚“ハケ”を使って生地の地色を丁寧に染め上げます。家紋やロゴ、名前が染め抜かれた風呂敷はたいへん高価ではありますが、京の逸品と呼ぶにふさわしい品です。

今も昔も変わらない1枚の四角い布。それが現在も京都で愛され続けるのは、京都の“慎ましやかに包み込む”という美意識の現れなのかもしれません。


■お店情報

京都掛札
京都市下京区岩上通四条下ル佐竹町
075-821-3230

風呂敷・袱紗の宮井 京都本店
京都市中京区室町通六角下ル鯉山町
075-221-0381

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