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第32話 おしゃれの最先端 町家手拭

 
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今回のいっぴんは昔懐かし今新しい“町家手拭”です。

今回ご紹介する「永楽屋細辻伊兵衛商店」は江戸初期創業で、当時は絹織物や綿織物を扱っていました。明治維新の頃にはタオル卸業に変化し一時は好調でしたが、海外ブランドとのライセンス契約に乗り遅れ、次第に経営が行き詰まります。その状況を救ったのが“手拭”だったのです。赤字経営に悩む社長が見つけたのが倉庫で長い間眠っていた明治〜昭和時代の古いオリジナル手拭。その斬新でモダンなデザインに感動し、「これなら現代でも支持される!」と復刻を確信したのです。

昭和初期、綿織物業界はたいへんな好景気で、デザイナーや愛好家たちの間で「趣味の手拭」として楽しまれていました。そこで開かれていたのが「百いろ会(ももいろかい)」。品評会のようなもので、数々の優れたデザインの手拭がここから誕生しました。長い間忘れられていた“手拭”が再び日の目をみることになったわけですが、ガイコツ姿やスキーをする舞妓さんを洒落っ気たっぷりに描いたもの、大人の色香を粋でモダンに描いたものなど、若い女性たちを中心にたいへんな人気です。
また「永楽屋細辻伊兵衛商店」では、新柄を積極的に発表したり、本店にて「町家手拭教室」を開催されていたりと、今後ますます町家手拭が注目されそうです。

もうお役目も終わったかと錯覚しがちな町家手拭ですが、なんと時代を先行くファッションアイテムとして生きつづけるとは!おそれいりました!


■お店情報

永楽屋細辻伊兵衛商店
京都市中京区室町通三条上る役行者町
075-256-7881

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