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第31話 門前に名物あり あぶり餅

 
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今宮神社へ行ったらあぶり餅!これ、京都の常識ですね。今回のいっぴんは今宮神社の門前で味わう「あぶり餅」です。実はこのあぶり餅と今宮神社にはなんと一千年にもわたる深い関係があるのをご存知でしたか?

今宮神社で毎年4月の第二日曜日に行われる「やすらい祭」。あぶり餅の起源はこのお祭りにあると言われています。疫病を退散させるための「やすらい祭」で、神前から供え下げたあぶり餅を食べたところ疫病を免れたことから、あぶり餅は無病息災を願う厄除けのお餅となったのです。

さて、このあぶり餅は今宮神社の東門に続く参道で売られているのですが、向かい合った2軒の茶店の両方で売られており、そのことでも大変有名です。東門に向かって右側が「一和(一文字屋和輔)」さん。そして左側が「かざりや」さんです。
かざりやさんの店の奥からは丹後産もち米を蒸す湯気が常に上がり、土間では女将さんたちが鮮やかな手さばきで餅をちぎり、先の割れた竹串に刺し、備長炭で香ばしく焼き上げます。決め手の味噌ダレの調合は女将さんしか知らないそうです。まさに秘伝の味ですね。
そしてもう一方のお店、一和さん。店の下には湧き井戸があり、この井戸水でもち米を蒸しているそうです。もちろん、味噌ダレは秘伝のもの。どちらも甲乙つけがたく美味しいわけです。互いに1つの名物を守り続ける2軒の茶店。だからこそ、どちらを食べても「これぞあぶり餅!」と納得させてくれるんですね。

今回は「いっぴん物語」じゃなくて、「二品物語」でしたね…。


■お店情報

かざりや
京都市北区紫野今宮町 今宮神社東門南側
075-491-9402

一和(一文字屋和輔)
京都市北区紫野今宮町 今宮神社東門北側
075-492-6852

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