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第30話 カラフルな味わい 京唐紙

 
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今回のいっぴんは「京唐紙」。唐紙とは元々、平安時代に遣唐使が中国から持ち帰った紙の総称です。当初は詩歌を書くために使われていましたが、後に和製の唐紙が作られると、襖障子の装飾などに使われるようになりました。薄明かりの中、模様が浮かび上がる様子はなんとも言えない美しさがあります。

現在日本で唐紙の制作をしているのは「唐長」ただ一軒。創業は江戸時代初期。今に至る400年近くの歴史を誇っています。唐紙とは版画のようなもので、彫刻された木の板「板木」に雲母(キラ)や顔料をのせ和紙に手刷りします。どんなに大きな作品でもその技法は変わりません。緻密にきっちり並んだ柄とは違い、手作業ならではの絶妙なバランスがまた奥深いものになっています。

唐長で保存されている板木はおよそ650種類。その半分以上は江戸時代に作られたものだとか。移り変わる時代を経て今も生き続ける紋様は、いつの時代においても人々の心を魅了します。

百万遍にある料亭「梁山泊」のお座敷には唐長の唐紙があしらわれています。主張しすぎない唐長の唐紙だからこそ、お料理をいただく空間をさりげなく演出してくれます。

また、唐長の手掛けるインテリアサロンが両替町に暖簾を掲げています。現代の暮らしの中に溶け込む唐紙は温かく、どこかほっとするような雰囲気を生み出してくれます。唐紙の世界に身を寄せながら京都の良さを語らう・・・ここにはそんな楽しみもあります。壁紙に、ランプに、コースターに・・・。自分なりに唐紙の使い方を考えてみるのも楽しいものですね。


■お店情報

唐長 修学院工房
京都市左京区修学院水川原町
TEL 075−721−4422

梁山泊
京都市左京区吉田泉殿町
TEL 075−771−4447

隋心院
京都市山科区小野御霊町
TEL 075−571−0025

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