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第28話 もてなしの心が生んだ 普茶料理

 
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もてなしの心が生んだ精進料理。それが「普茶料理」です。

京都宇治の萬福寺でいただくことができる普茶料理は我々が想像する、いわゆる精進料理ではありません。見た目も色鮮やかで献立の内容も少し変わっています。それもそのはず、江戸時代に隠元禅師が中国から伝えた精進料理なんです。

野菜くずを炒めたものに、あんをかけた「雲片」。日本のてんぷらのルーツになったといわれる「油茲」など油を使った料理も普茶料理の特徴です。中でも面白いのが「もどき料理」といわれる料理。見た目は「うなぎ」や「かまぼこ」にそっくりなのですが、動物性のたんぱく質を一切使わずに豆腐や芋を材料に似せて作ったものだそうです。これは会話がはずんで場が和むようにと考えた、もてなしの心から生まれた料理だそうです。

そしてもうひとつ普茶料理の食べ方にも興味深い話があります。江戸時代の日本人の食事はそれぞれに膳が配られるのが普通だったそうです。普茶料理は大皿に盛られた料理を4人が囲んで食べるのが作法。これは飲食は平等とする仏教の教えから来たものだそうですが、現在、当たり前になっている日本の食卓の風景もこの普茶料理にルーツがあったということなんです。


■お店情報

黄檗宗大本山萬福寺京都府宇治市五ヶ庄三番割34
TEL.0774-32-3900
普茶料理 5,250円〜3名様以上でご予約ください。

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