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第9話 冬の風物詩京つけもの 千枚漬

 
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数ある京つけものの中でも「柴漬け」「すぐき」そして「千枚漬」は京都三大つけものと呼ばれています。京の食卓に冬の訪れを告げる「千枚漬」はその姿の美しさと奥深い味わいで京料理のひとつとまでうたわれている逸品です。そんな「千枚漬」の材料は京の伝統野菜の一つ「聖護院かぶら」。聖護院というのは京都市左京区にある山伏の修験道の総本山「聖護院門跡」のこと。明治中頃まではこの「聖護院門跡」の領地一帯で盛んに作られていたためにこの名前がついたそうです。

今や京つけものの代名詞とも言える「千枚漬」ですが、実はその歴史はつけものの中では新しい方なんです。1865年慶応元年、京都御所で料理方を努めていた大黒屋藤三郎は宮中で使われていた聖護院かぶらを見て、京名物にはならないかと頭をひねっていました。農家を巡ってかぶらを探し回り、自宅でつけものの試作を繰り返し、苦心の末ようやく完成させたのです。

ではなぜ「千枚漬」という名前がついたのかご存知ですか?かんなで薄切りにされて樽に漬け込まれたかぶらを見たお客さんが「あれだけ薄く切ったんだから百枚はあるやろう…。」「いやいや千枚はあるはずや…。」という会話から「千枚漬」という名前がついたそうなんです。


■お店情報

千枚漬本家 京つけもの 大藤
京都市中京区麩屋町通 錦小路下る桝屋町
075-221-5975

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