
聖徳大学学長の一人息子として生まれ、同大学の法科生として学ぶクァンシー(ヴァネス・ウー)と、幼い頃に父を亡くしクァンシーの通う大学の食堂で働くムーチェン(アン・アン)は、反発しあうもののやがて深く愛しあうようになる。しかし幸せもつかの間、クァンシーは脳腫瘍で倒れ、助かるためには記憶を失う可能性のある難手術を受けることが必要となる。手術を前に旅に出かけた2人は永遠の愛を誓うが、クァンシーの手術を見守りつつも、ムーチェンは遠くに身を引く決心をする。それから6年、病弱な息子と2人でひっそりと暮らすムーチェンの前に記憶を失ったクァンシーが現れ…。
ピアノ好きの少女リャン・ムーチェンは、裕福な家庭で幸せな幼少期を送っていた。だが、父の事故死によってすべてを失い、継母のリン“おばちゃん”と共に流浪生活へ転落。その後、リンが頼った男、ツァイの元で皿洗いなどをしながら成長する。それから十数年、ムーチェンは20歳。ある日、彼女が乗ったバスの行く手を1台の外車が遮る。車の中では、若い男レン・クァンシーが恋人のアイリーと言い争っていて、道をふさいだまま動こうとしない。ムーチェンは車を動かそうとするが、クァン
シーにだまされてバスに激突し、警察で事情聴取を受けるハメに…。ところが、このクァンシーは聖徳大学の理事長の息子で、ムーチェンの継父ツァイが学生食堂の経営を請け負おうとしているのも、その聖徳大学だった。
母親への疑念から、女を信用できないクァンシー。誰の誘いにも応じないムーチェンを、高慢な女と決めつけながらも、無理矢理デートに誘う。初デートで彼女の唇を奪えるかを賭けのネタにしていたのだ。スケートリンクでキスされたムーチェンは、真相を知ると強がってうそをつく。自分も純情なふりをして別の賭けに乗っていたのだと。クァンシーはコケにされたと感じて激怒。一方、母親からは、大学の資金繰りのため、グローバル建設の会長の娘ハー・イーチエンとの交際を迫られる。
クァンシーにとって聖徳堂は父との思い出の場所だった。聖徳堂のピアノを勝手に弾いたムーチェンに、クァンシーは思い出を汚されたと感じて激怒。「許してほしければ服を脱げ」と責める。だが、ムーチェンが本当に純情で誠実だと気づき、互いに父との思い出を話すうちに共感していく。翌日、クァンシーはムーチェンの名誉を守るため、彼女とキスしたことを隠し、賭けの罰ゲームを甘んじて受ける。そして、ムーチェンが最後のターゲットだと宣言する。だが、ムーチェンはイーチエンこそクァンシーにふさわしいと考え、養父のセクハラをクァンシーには打ち明けず、むしろ助けを拒んでしまう。
アイリーはクァンシーに仕返しするため、ムーチェンを誘拐する。助けに現れたクァンシーは、体を張ってムーチェンを守る。その夜、聖徳堂でクァンシーを待っていたムーチェンは、養父のツァイに襲われる。幸い養母とクァンシーが現れて、危うく難は逃れたが、ツァイは暴行未遂を認めず、ムーチェンに誘惑されたのだと主張。証拠となるはずの防犯ビデオはなぜか紛失していた。
ムーチェンは、ツァイとの関係を養母に疑われ、家を追い出される。クァンシーはムーチェンの住む場所を用意し、彼女を守ろうと決意。翌日、ムーチェンとツァイの写真を添付した中傷メールが聖徳大学内に広まり、ムーチェンが学内で養父を相手に売春したとのうわさが流れる。理事長は大学の名誉を守るため、調査法廷を開催して真相を究明することを決定。クァンシーはムーチェンの無実を証明するため、彼女の弁護を願い出て、2日後の開廷に向けて準備を始める。
ムーチェンは養母を“おばちゃん”と呼んでいたが、口に出さないだけで、心の中では“お母さん”だと思っていた。養母は手紙でそれを知り、さらにツァイが盗み撮りしたムーチェンの入浴写真などを発見。真実を悟って泣き崩れる。一方、ムーチェンに思いを寄せるフア・トゥオイエは、アイリーから防犯ビデオの映像が入ったパソコンを盗み出す。いよいよ調査法廷での審理が始まる。ツァイの弁護は優等生のシュー・ファンクオが担当。鋭い舌鋒にムーチェンは追い詰められる。