京都市上京区・引接寺。通称・千本ゑんま堂という。毎年5月1日~4日。有名な不賢象桜が境内で満開に咲く頃、ゑんま堂狂言が開催される。昔、不賢象桜があまりに美しいため将軍・足利義満が「この桜の盛りに狂言を催すべし」と命じたといわれている。
狂言は室町時代に都を中心に将軍・大名狂言師たちを抱え隆盛した。当時大名と並んで力を持っていた寺社は布教のため、念仏法会を開き、踊りや劇を公開した。それが宗教色が薄れ、演劇色が強くなり念仏狂言となったとされる。
現在、登録無形民俗文化財や無形重要文化財に指定され、保存会(講)の保存会員(講中)により公演活動を行っている。保存会員は本業の傍ら狂言を演じている。観覧は無料。一演目約30分の狂言を4~7演目演じる。
「カン デンデン」の囃子が響き、狂言見物に多くの参詣人や観光客が集まる。 (5月17日放送)