2016年8月28日(日)放送の内容

今回は、いつもの番組とは内容を変えて、今月、JAグループ京都がロシアで開催した「京都の農畜産物を使った大晩餐会」の模様を紹介します。

3年前に、パリ・ベルサイユ宮殿での開催以来、京都の農畜産物のブランド力を世界に紹介するキャンペーンを毎年、各国で開催。4回目となる今回は、国、京都府・京都市、国内の他の農業団体、経済団体なども参加し、オール・ジャパンで京都をはじめとする日本の農畜産物の魅力をアピールしました。

晩餐会とあわせて開催された、宇治茶・日本酒フェアの様子やモスクワの企業家や政府・自治体関係者らとの懇談会の模様などもリポートします。

KBS京都スタジオ

KBS京都のスタジオで。大盛況のうちに幕を閉じた今回の一大キャンペ―ンの成果を、中川会長に伺いました。


宇治茶・日本酒フェア

7月30日から1週間、モスクワ市内で開催された「宇治茶・日本酒フェア」。レストランで実際に味わってもらい、その魅力を体感してもらおうという企画。評判は上々でした。

ロシアの風景

冬の寒さが厳しいロシアでは、穀物は量産できますが、野菜や果物は輸入に頼っています。中でも牛肉や豚肉、チーズといった乳製品の輸入が多くなっています。距離的に近い日本にとって、将来、大きな市場となる可能性が。

アンドレイ・シマコフ料理長、佐竹洋治調理総支配人

今回の晩餐会では、京野菜や京都のブランド牛肉を使って、日本とロシア、両国のシェフが腕をふるいました。日本側の総指揮はベルサイユ宮殿での晩餐会以降、キャンペーンを支えてきた美濃吉本店竹茂楼の佐竹洋治調理総支配人。ロシア側の総指揮は、料理界で数々の賞を獲得してきたカリスマ、メトロポールホテルのアンドレイ・シマコフ料理長が務めました(左)。

ペトロフスキー宮殿

今回、晩餐会の舞台となったのは、啓蒙専制君主として名高いエカテリーナ2世が、18世紀に設けたというペトロフスキー宮殿。歴代皇帝が戴冠式の前に逗留することがならわしとなった由緒ある宮殿で、現在はモスクワ市の迎賓館として使用されています。

晩餐会

晩餐会は8月3日に開催。ロシア側からは、政府要人やモスクワ企業家協会の重鎮、食品や流通関係の経営者、メディア関係者など約170人が参加、日本からは京都の生産農家100人以上が参加するなど、総勢およそ300人の催しとなりました。

懇談会

晩餐会の翌日には、モスクワ企業家協会のメンバーや、政府・自治体の食・農業分野の担当者との懇談会も開催。単に京都の農畜産物の魅力をPRするだけでなく、具体的に商談にまで発展するケースも多数みられるなど、輸出拡大をめざす日本の農業、京都の農業にとって、大きな一歩となった1日でした。