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馬が駆ける早さを競って五穀豊穣を祈願する伝統行事「賀茂競馬」が、5日、京都市北区の上賀茂神社で行われました。賀茂競馬は、宮中で行われていた儀式を平安時代の1093年に上賀茂神社へ移したのが始まりとされています。境内に設けられたおよそ200mの馬場で、2頭ずつの馬が赤の左方(さかた)ともう一方の右方(うかた)の左右に分かれて、駆ける早さを競います。鞭を手にした乗尻(のりじり)とよばれる騎手が大きな掛け声を挙げながら手綱を捌き、2頭の馬が力強く芝を蹴り上げて駆け抜ける様子は迫力があります。この日の京都市内は、午後になると気温がぐんぐんと上がり、最高気温は29.0℃を観測しました。強い日差しが照りつけるなか、境内にはおよそ5000人が集まり、古式ゆかしい勇壮な行事に見入っていました。ことしは12頭による6番勝負が行われ、4勝した左方が勝利しました。