
梅小路公園(下京区)の日本庭園「朱雀の庭」を会場に開催した「藤袴と和の花展」(会期:10月7日から12日、主催:京都放送、京都市都市緑化協会、後援:京都知恵と力の博覧会推進協議会)は、入場者の好評を得て終了しました。
初日と2日目は、2年ぶりに本州に上陸した台風18号の影響で半日の休園を余儀なくされるなど、入場者の出足は低調でしたが、後半の3連休は秋晴れに恵まれ、入場者は6日間で1,611人を数えました。
広さ9,000平方メートルの「朱雀の庭」の中心「水鏡」と呼ばれる浅い池には、水面を覆うように原種の藤袴200鉢が並べられました。藤袴と同属のヒヨドリバナやサワヒヨドリ、ヨツバヒヨドリ、それに赤や白の園芸品種も周辺に展示され、原種との比較ができるよう配置が工夫されました。
回遊式の庭の随所に飾られた和の花は、予定を上回る160品種以上600鉢を越え、その約3分の1が保全・保護の対象とされる絶滅寸前種や絶滅危惧種で、これほどの秋の和の花がまとめて見られる機会は例がないと愛好家を驚かせました。
8月にずれ込んだ梅雨明け、お盆前まで続いた曇り空。藤袴も7月に早々とつぼみをつけるなど、今年の天候異変で秋の花の開花も異変続きとなり、出展者の気をもませました。開花を会期に合わせていただいた出展者の苦労のあともうかがえました。藤袴も開花が例年より半月ほど早かったうえ、この夏の日照不足で背丈が伸びて茎が細く、台風の影響もあって、支柱を立てて形を補正せざるを得なかったのが残念でしたが、原種の藤袴をこの目で確かめたいと訪れた人を十分に満足させていました。
平安建都1200年記念事業の一つとして、平成の日本庭園を後世に残そうと京都の造園業者が結集して完成した朱雀の庭。「こんな良い場所があったとは知らなかった」という人も多く、梅小路公園・朱雀の庭のPRにもつながりました。
会場を訪れたのは大半が年配者でしたが、中には2時間以上をかけて園内をゆっくりと散策し、秋の日差しに包まれた公園の景色や和の花々、そして都心では普段見られない渡りの蝶「アサギマダラ」の乱舞を楽しんでいました。
展示された植物たちも、わずか数日のうちに花や葉の向きを整え、日を追うごとに置かれた環境に溶け込んでいくように見えたのには驚かされました。
「朱雀の庭」の玄関・緑の館
藤袴に囲まれた水上ステージの弦楽四重奏
ラジオ「伊舞なおみのみんながメダリスト」の公開放送
絶滅寸前種のミズアオイ
木漏れ日を受けるイワシャジン
滝の近くに置かれたキバナノホトトギス
鮮やかな青のキタヤマブシ
京都大原山草園出展の山野草
楓林を背景にした秋の和の花
アサギマダラもたくさん飛んできた
木陰に映えるキブネギク
ゆったりと秋の日差しと和の花を満喫した